Siiibo証券は、「2024年の投資動向と、2025年の投資意欲」についての調査結果を12月10日に発表した。調査は11月22日に実施され、投資経験がある20代から60代の男女300名を対象に行われた。

  • 2024年の出来事と投資判断への影響

はじめに、2024年の出来事と投資判断への影響について質問。2024年のニュースの中で「印象に残っているもの」を3つまでと「投資判断に最も影響したもの」を聞くと、「新NISAの開始」がどちらにおいても突出して1位だった。

「日経平均株価が最高下落幅を記録」は、印象に残ったニュースでは4位だったにも関わらず、投資判断に最も影響したニュースでは2位に。同設問において、3位は「マイナス金利の解除」、4位には「円安の継続」が続き、投資判断には、日本国内の相場や値動きに関する出来事の影響が大きかったと見て取れた。

  • 2024年のニュースがどのように投資判断に影響したか

「2024年のニュースがどのように投資判断に影響したか」については、「期待を感じた」(47.3%)と「不安を感じた」(45.0%)がほぼ同数ずつに分かれた結果に。このことから、2024年の金融・経済ニュースがポジティブとネガティブの両面で捉えられたと考えられた。

  • 2024年に買い増やした投資商品・買い減らした金融商品

「2024年に買い増やした投資商品・買い減らした投資商品」に関しては、どの金融商品においても「買い増やした」が上回った。買い減らしは「特になし」が31.0%を占め、市場動向に左右されずに投資を継続した人が多かったと考えられる。

買い増やしと買い減らしを比べると、「国内株式」に32ポイント、「投資信託」に30ポイント、「外国株式」に11ポイントの差があったことが明らかになった。

  • 2024年のニュースを踏まえて、2025年はどのように投資していきたいですか

「2024年のニュースを踏まえて、2025年はどのように投資していきたいか」という質問に対しては、「積極的に投資」(37.7%)と「2024年と変わらない」(39.9%)がほぼ同数で多い傾向となり、「2024年よりも控えたい」(13.8%)は少数派となった。

  • 2025年の投資判断に影響しそうだと感じるトピックス

また、2025年の投資判断に影響しそうだと感じるトピックスを3つまで選択してもらったところ、「科学技術の発展」、「国内政治」、「日本の社会課題」、「国内金融経済」の国内トピックスについては、「積極的に投資したい」人が、「投資を控えたい」人よりも30ポイント以上多く選択したことが明らかに。国内の動向に関するトピックスが、「積極的に投資したい」意向の背景にあることが伺える結果になった。