小田急不動産・小田急ハウジングは、マンションの断熱窓リフォームによる断熱・省エネ住宅や啓発の実施モデルをスタートした。
マンションの共用部にあたるサッシ・窓のリフォームは、管理組合の規約・使用細則上に記載がない限り、実施が難しいケースが多い。
今回の事業では、こうした物件を小田急不動産が買い取り、管理規約変更の合意形成から関わることで、断熱窓などのリフォームを実現し、再販。断熱・省エネリフォームの啓発と、既存住宅の流通促進を実現したい、としている。
今回は、実際に断熱・省エネリフォームを行い、10月から販売が開始されている物件を見せてもらった。
見学したのは、築25年・3LDKの分譲マンション(東京都世田谷区/販売価格8,800万円)。洋室2部屋、LDKに面する窓において、サッシ交換やペアガラスへの交換が行われていた。日当たりがよく気持ちのいい四面採光、断熱面での窓のリフォーム効果は大きそうだ。
他にもキッチン交換、浴室交換、洗面台交換、トイレ交換、エアコン実装などを実施。節水水栓や魔法瓶浴槽などを取り入れることで、省エネを実現しているそうだ。
これにより、年間の目安光熱費を24万1,262円(リフォーム前)から19万9,175円(リフォーム後)、4万2,087円削減できたという。
同社は同様の取り組みを都内・小田急沿線の他のマンションへも展開していく、としている。
担当者によれば、断熱窓へのリフォームに関しては国や自治体から積極的に補助が行われており、ここ数年は補助金額も大きくなってきているとのこと。固定費の削減につながる断熱窓・省エネリフォーム、実施しやすい環境が広がることを願いたい。