30歳過ぎてゼロから始めた後発カメラマンが、「どうしたら最短で上手くなるか」をテーマに撮影術をご紹介。第3回第4回では、私の考える「撮影時に認識、整理すべきポイント」の概要を紹介しました。今回からは、それぞれのポイントについてもう少し深掘りしてお話します。

まずは、カメラ周りの認識ポイントです。カメラの機能・設定の詳細については、本や解説サイトが充実しているので、この連載では触れません。なので、ここでは、私が実践してよかった点を紹介します。

  • 今回のモデルはくりえみさん

    今回のモデルはくりえみさん ※本連載の写真は、クリックすると原寸大でご覧いただけます

写真をアップするまでの手順は?

では、写真を仕上げる手順から説明します。私はだいたい次のように進めます。

0.撮影場所を決める
1.カメラの設定を調整する(試し撮りをしてチェック)
2.見せたいものにピントを合わせて撮る
3.PCにデータを取り込む
4.「Lightroom」で現像する
5.「Photoshop」でレタッチ
6.被写体(および関係者)に確認
7.発表

実際の作例をもとに説明していきましょう。うえの写真は、木漏れ日がキレイな道を撮影場所に決め、道路のラインと視線の方向を合わせて動きを演出しました。

次に白いコートが白飛びしない程度にカメラの露出を調整し、ピントは被写体の瞳に合わせています。撮影した写真は、PCのLightroomでシャドウやハイライトを調整。Photoshopで細かいレタッチをして仕上げました。

手順「0」に関して、撮影スポットは、光や背景、環境を認識して決めていますが、今回は触れません。非常に大事なポイントなので、どこかの機会でしっかりと解説できればと思います。次回から手順「1」の「カメラの設定を調整する」以降について詳しくお話します。

文章・写真:関根康人(ねっしー)
モデル:くりえみ