前回は、ポートレート撮影前日までにやっておきたい「事前リサーチ」についてお話ししました。この事前リサーチは、モデルさんのSNSなどをチェックして、「利き顔」や「表情の範囲」、「特徴(ストロングポイント)」を把握しておこうというものです。
リサーチの答え合わせは、撮影当日の「撮り始め」に行えます。なぜなら、慣れているモデルさんは、撮り始めに自信のあるポージングや表情をすることが多いため。ですから、撮り始めこそ集中して、モデルさんが提示する正解を撮り逃がさないようにしましょう。
答え合わせの結果、事前リサーチと齟齬がある場合は、撮り始めのうちに修正しておきたいところ。また、撮り始めでうまく撮れたかったとしても、諦めてはいけません。モデルさんにもある程度ポージングや表情のルーティンがあり、一巡すると撮り始めの状態に戻ることが多いためです。諦めずにシャッターを切り続けましょう。
もちろん、撮り始めだけが最高の写真なわけではありません。あくまで被写体が提示する正解のうちのひとつという意識でいるといいと思います。
今回のテーマについて、モデルの火将ロシエルさんにコメントをいただきました。
▼火将ロシエルさんのコメント
最初は、その場の雰囲気に合わせた表情やポーズをして、そこからカメラマンさんの撮りたい写真の指示があると、さらにイメージが湧くので、合わせやすいです。
モデル:火将ロシエル
株式会社コプルト代表。プロコスプレイヤーとしての活動だけでなく、マンガ紙や週刊誌の表紙を飾るなど、勢力的に活動の幅を広げている。
【出演&発売情報】
2nd写真集「月長石/moonstone」(ワニブックス)発売中
3rd DVD「ろしにゃんクエスト〜Lv999の恋人」(リバプール)発売中