年々、患者数が増加しているといわれる花粉症。近年では発症年齢の低下も叫ばれており、くしゃみや鼻水、目のかゆみなどのつらい症状に悩む人は今後も増えそうだ。

1月17日付の日本気象協会の発表によれば、2019年シーズンの花粉飛散傾向は、例年比で東北から近畿でやや多い地方が多く、中国地方では多い。四国は例年並みで、九州は例年並みか多め。北海道は例年を下回る。前シーズンの花粉の飛散量が全国的に例年よりも多かったため、今シーズンは前シーズンよりは少ないものの、依然として注意が必要な状況だ。東京のピークは3月上旬から4月上旬で、多く飛ぶ期間が長くなる。花粉症患者には、しっかりとした備えが必要となる。

花粉症患者の増加に伴い、その対策にもさまざまなものが用意されている。2019年、花粉症持ちの人たちは果たしてどんな対策を考えているのか。今回は、花粉症に悩むマイナビニュース会員343名に「19年シーズンに試したい花粉対策」をテーマにアンケート調査を実施。花粉対策の「リアル」を深掘りしてみた。

  • 花粉の飛散量が多い日に外出を控えるのも、立派な花粉対策だ

    花粉の飛散量が多い日に外出を控えるのも、立派な花粉対策だ

Q.2019年シーズンに試してみたい、もしくは試す予定の花粉対策を教えてください

1位: マスクを着用する(51.3%)

2位: 空気清浄機を使用(33.2%)

3位: 市販の点眼薬・点鼻薬を使用する(26.2%)

4位: 外出をなるべく控える(25.7%)

5位: 病院で処方された内服薬を使用する(24.5%)

■マスクを着用する

・「マスクは毎年行っている対策。これで十分なので」(63歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「マスクを試したい。コストパフォーマンスが良いと思う」(58歳男性/その他電気・電子関連/メカトロ関連技術職)
・「マスクは、しないよりはマシかな」(54歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「3Dマスク。昨シーズン、少し軽くなった気がしたから」(57歳男性/サービス/その他・専業主婦等)
・「マスクは、いちばん簡単そう」(46歳男性/教育/公共サービス関連)
・「立体マスクはやってみて、ある程度の効果があったように感じている。もっとも安あがりで、体にも悪くないので」(47歳女性/教育/事務・企画・経営関連)
・「マスクを着用したい。とりあえずこの方法がスタートですね」(67歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「高性能のマスクで花粉の侵入をどの程度防げるものなのか、楽しみたい」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「病院からのアドバイスで花粉マスクを着用。とても効果がある」(35歳男性/広告・出版・印刷/クリエイティブ関連)

■空気清浄機を使用

・「空気清浄機で、あまり咳が出なくなった」(66歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「空気清浄機がある会社だと、あまり症状が出ないので」(44歳男性/フードビジネス/事務・企画・経営関連)
・「対策として簡単そうで、効果もありそう」(37歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「空気清浄機を買ったので、試してみたいと思っている」(34歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「高性能なものを試してみたい」(40歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「持っている人がオススメしていたから」(34歳女性/不動産/その他・専業主婦等)
・「空気清浄機で部屋の空気を綺麗にすれば、少しは生活しやすくなると思う」(42歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■市販の点眼薬・点鼻薬を使用する

・「市販の点眼薬などは、気軽に対策できる」(48歳女性/その他/その他・専業主婦等)
・「市販の点眼薬を使うと効き目がある」(44歳男性/物流・倉庫/営業関連)
・「各社研究されているので、良質な点鼻薬を使えそう」(54歳男性/電力・ガス・エネルギー/販売・サービス関連)
・「市販の点眼薬。去年使ったのが効果あった」(32歳女性/その他/その他・専業主婦等)

■外出をなるべく控える

・「効果を感じているので」(48歳男性/サービス/営業関連)
・「お金がかからない」(44歳男性/ソフトウェア・情報処理/IT関連技術職)
・「外に出ないのが、いちばん効果がある」(64歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「外出を控えるのが、まだましだから」(51歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■病院で処方された内服薬を使用する

・「病院の薬を服用。市販の薬では効果が感じられなかったから」(52歳男性/その他/その他・専業主婦等)
・「医者の処方する内服薬・点鼻薬・点眼薬を早めに使用したい。経験から処方薬が自分にいちばん効果があると思うし、安くすむ」(69歳男性/サービス/公共サービス関連)
・「医者の処方薬。しっかり診察してもらい、ちゃんとしたお薬をもらえるから」(37歳男性/その他/その他・専業主婦等)

■総評

調査の結果、19年シーズンに試したい花粉対策の1位は、半数以上の人が挙げた「マスクを着用する」(51.3%)となった。選んだ理由には、「手軽」「安価」「簡単」「安全」「十分」「効果的」などの言葉がキーワードとして並ぶ。やはり安価で簡単に入手・使用できることが評価のポイントのようだ。すでに使用経験があり、その効果を実感している人や、入門者向けの花粉対策アイテムとして試してみたい人など、さまざまな層から支持されている。物理的に花粉を防いでくれることと併せて、くしゃみや鼻水で他人に迷惑をかけないという意味でも重要なアイテムかもしれない。

2位には「空気清浄機を使用」(33.2%)がランクイン。こちらは室内の花粉を除去してくれる空気清浄機の機能に期待を寄せるコメントが多い。オフィスなどにすでに設置されていて、効果を確認している人もいるようだ。機種によっては高価なものもあるため、他の対策に比べ導入コストがかさむのがネックだが、せめて家の中くらいは快適に過ごしたいと思うのは、花粉症患者の切実な願いと言えるだろう。

3位の「市販の点眼薬・点鼻薬を使用する」(26.2%)はマスク同様、手軽さや安価な点を評価する声が多い。製薬各社が製品開発にしのぎを削っているだけあって、TVやインターネットでCMを目にする機会も多いことから、関心を持ちやすいという側面もあるかもしれない。自分の症状や体質に合ったアイテムに出会うことができれば、今後も心強い味方になってくれそうだ。

花粉症持ちにとって、つらい症状を和らげてくれるアイテムは何よりもありがたいもの。2019年はぜひ効果的な対策法を見つけて、憂鬱な花粉症シーズンを乗り切っていただきたい。

※写真と本文は関係ありません

調査時期: 2019年1月12日
調査対象: マイナビニュース会員
調査数: 343名(男性261名 女性82名)
調査方法: インターネットログイン式アンケート