「ポイ活」は、日常生活の買い物で、ポイントを貯めたり、増やしたりするポイント活動のこと。最近では、キャッシュレス決済の普及に伴い新たな節約術として、定番化されつつあります。

メディアなどでも取り上げられる機会が増え、日常のお買い物のほとんどをポイントで賄えているという「ポイ活賢者」が紹介されることも。ですが、「とてもじゃないけどマネできない」とあきらめてしまう人も多いのではないでしょうか。

今回は、ポイ活初心者の50代会社員Mさんが、実際に1年間で約18万5000ポイントを貯めた方法をご紹介します。

まずは自分が貯めやすい「共通ポイント」を意識する

Mさんが、1年間で貯めたポイントの総数はなんと18万5638ポイント。ポイ活を初めて2年足らずでこのポイント数を達成することに成功したのです。

その秘訣は、「楽天ポイント」「dポイント」「Pontaポイント」を中心にポイントを貯めていったということ。この3つのポイントは、共通ポイントと呼ばれ、提携店での買い物の際にポイントカードを提示してポイントを貯める他にも、クレジットカードとの組み合わせやポイントアップする特典サービスなど、さまざまな方法でポイントを増やしていくことができます。Mさんのように、日常の生活で自分が貯めやすい共通ポイントを意識することからはじめてみてください。

  • Mさんは1年間で14万ポイント以上の楽天ポイントを獲得!

「楽天」サービスの活用でポイントをどんどん増やす

Mさんは、共通ポイントの中でもポイントを増やす仕組みが多い「楽天ポイント」に集中して貯めているそう。その結果、約18万ポイントのうち、14万4142ポイントが楽天ポイントとそのほとんどを占めています。今まで実店舗で買い物をしていた生鮮食品以外の食材や、洗剤などの日用品、洋服や本、家電から、エアコンクリーニングなどのサービス利用まで「楽天市場」を活用しました。さらに、楽天が展開しているさまざまなサービスや、不定期に開催するキャンペーンなどでもポイントを増やせるので、そういったチャンスを活用しています。

SPU(スーパーポイントアッププログラム)で還元率を7倍にアップ

Mさんが利用したポイント増量の方法一つ目が、楽天ポイントによる「SPU」の活用です。楽天市場では通常、楽天会員に対して1%のポイント還元をしていますが、楽天が展開するさまざまなサービスを利用することで、楽天市場での買い物還元率を最大16倍(16%)に上げることができます。

  • SPUの倍率は楽天市場アプリを起動し、トップ画面でチェックできる

Mさんはそのサービスを活用し、楽天会員の+1倍から、合計7倍(7%)までアップさせました。 - 楽天会員+1倍 - 楽天プレミアム・ゴールドカード(年会費1万1000円)決済で+4倍 - カードの支払いを楽天銀行からの引き落としにすることで+1倍 - 楽天市場アプリからの買い物で+0.5倍 - 楽天ブックスの利用で+0.5倍

この仕組みにより、Mさんの場合は、3万円の買い物で、通常300ポイントのところ、2100ポイントも獲得できるように。一気にポイントが増えるようになっています。

楽天市場での買い物は必ず「ポイント増量デー」に利用する

Mさんは、SPUで常時7倍になった還元率に加え、定期的に実施されるキャンペーンを利用することでさらにポイントを増やしています。

その方法は、楽天市場での買い物は「毎月5と0のつく日」に限定すること。この日はと常に+2倍の還元率となり、ポイントは9倍に。買い物する日を限定することで、計画的に買うようになり、衝動買いを防ぐことにもつながります。ただし、「毎月5と0のつく日」を利用するには、事前のエントリーが必要となるため、その点は忘れないようにしましょう。

  • お得な「5と0の付く日」は毎月6回開催する

年8回の大型イベントで、月2万5000以上の大量ポイントをゲット

他にも、楽天市場では最大44倍まで還元率が上がる「お買い物マラソン」というイベントを年8回開催しています。このイベントは、1000円以上の買い物を違う店舗を買いまわるごとにポイント還元率があがっていくというもの。

Mさんは、このイベントに合わせてエアコンや掃除機などの高額家電を購入し、1カ月で2万9826ポイントを一気に増やしました。高額な商品を購入するのはポイントを増やすチャンスなので、購入時期をあらかじめコントロールし、大型イベントを活用することをおススメします。

ただし、ネットショッピングでエアコンや洗濯機などの大型家電を購入する際は、設置作業が付いていないなど制限もある可能性も。注意書きをじっくり読んでから購入を決めましょう。

光熱費・携帯料金などの固定費でもポイントを貯める

より多くのポイントを貯めるには、現金主義を捨て、可能な限りキャッシュレス決済にすることがマストと言えます。

まずは、光熱費や携帯料金など毎月の固定費の固定費の支払いをクレジットカード決済に変えるだけで、自動でポイントがたまるようになります。Mさんは、ドコモの携帯料金や電気、ガス、水道代の公共料金をセディナカード(年会費無料)で支払い、毎月確実にポイントを貯めています。クレジットカードは、数多くの種類があり、貯まるポイントは、各サービス独自のポイントとなります。

このポイントを効率よく使うには、「共通ポイントへ交換する」ことがオススメ。たとえば、Mさんの場合セディナカードで貯まる「わくわくポイント」1万7804ポイントを、dポイントへ等価交換しています。種類の違うポイントをなるべくまとめることで、ポイントを一気に増やすことができ、使い道の幅もぐっと広がるはずです。

ポイントは、その人の意識次第で、貯まり方がガラッと変わります。まずは、すでに持っているポイントを無駄にしていないかの確認をすることからはじめてみては?

なお、この記事の参考書籍『誰でもトクするポイ活BOOK』では、他にもポイ活を極めた達人のワザを中心に、だれでも簡単にマネできるポイントを貯める・増やす方法を紹介しています。ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか。

▼参考書籍
『スマホで簡単! どんどん貯まる! 誰でもトクする「ポイ活」BOOK』
ポイ活を極めた達人のワザや、スマホ1台ですぐに始められる簡単な活用法を紹介しています。
著者 「ポイ活」スタート研究会
定価: 1,430円(本体1,300円+税)
これ1冊で共通ポイント、QRコード決済でどんどんポイントが貯まるワザがわかる。マイレージの最新貯め方も掲載