休日の昼に家族で外食をした日なんかに、ちょっと食べすぎてしまって、夜は軽いものだけでいいや〜、なんてことが、我が家ではけっこうあります。そういうときに多いのが、ちょっとだけいい生ハムやチーズ、サラダなんかを用意して、安ワインをちびちび、という晩酌パターン。
何日か前のそんな日に、ギョニソ好きの妻が「あ、そういえば魚肉ソーセージあったよね。あれも1本食べちゃおうかな〜」と言ったんですね。あぁ、いいんじゃないのと。その様子を見ていたんですが、しばし後に言った言葉が衝撃でした。
「魚肉ソーセージ、生ハムよりもチーズに合うかも」
えー! ギョニソが? チーズに? どれどれと僕も1本取り出してきてクリームチーズと合わせて食べてみたんですが、これが本当に合うんですよ。
そこで思いついたのが今回の「ギョニソとクリームチーズのパテ風」。単純な話で、どっちもすりつぶして混ぜてやったら、いいおつまみになるんじゃないの? と思いましてね。そしたらこれが大正解! あまりにもお手頃かつ簡単でありながら、そのことが信じられないくらいの美味しさと小粋感だったんですよね。
こんなに相性がいいとは!
作りかたを説明、と言っても、本当に説明することもないくらい単純です。
まず、魚肉ソーセージとクリームチーズを用意します。経験上、一般的なサイズのギョニソに対し、小分けパックのクリームチーズ3つぶんくらいがいい塩梅。一応計量してみたところ、魚肉ソーセージが1本66g、チーズが47gだったので、チーズがちょい少ないくらいかな。けどまぁ、そのへんは好みもあるし、ギョニソにもチーズにもいろいろ種類があるし、まぁお好みで調整してください。ギョニソとチーズ、大体おんなじ量くらいずつ、と考えたらいいかな。で、そこに、潤滑油かつ風味づけの役割として、オリーブオイルを大さじ1ほど。
潰しかたですが、これはもう、がんばってくださいとしか言いようがありません。家にすり鉢とすりこぎがある方はそれでやってもらえばいいし、ない方はすべての材料を食品用ビニール袋に入れるか、使い捨てのビニール手袋を使うかして、えいえいと手で潰すなりなんなり。
ちなみに僕は、家にあったすり鉢が小さすぎてものすごくやりづらかったので、さっきの写真から材料をボウルに移して潰しました。数分の時間はかかるけど、前向きにとらえれば、無心になれて楽しい作業ですよ。
そしたらあとは、小皿にでも盛りつけ、あればコショウをふって、バゲットでもクラッカーでもラスクでも用意して、ワインと一緒に楽しむだけ!
自分では潰す以外になんの調理もしていないので、あくまで“パテ風”ではありますが、これが意外なほどに本格的な美味しさなんですよ。おしゃれなイタリアンの店でおつまみとして出てきても違和感ないと思う。ひと口食べて「美味し〜! っていうかこの味、どこかで食べたことある」と感じてから、それがギョニソだと気づくまで、ちょっと時間がかかると思う。
ちなみに、お手軽さ重視ということで、今回のレシピは「手で潰すだけ」としていますが、家にフードプロセッサーなどがある方はもちろんそれを使ってもらってもいいんですよ。
食感がまったりと滑らかになり、高級感も数割増しになります。個人的には、手潰しの荒いほう(田舎風)も、なめらかなほう(お店風)も、どっちも好き。
作り方
【材料】
・魚肉ソーセージ:1本
・クリームチーズ:魚肉ソーセージと同量かちょっと少ないくらい
・オリーブオイル:大さじ1程度
・コショウ:少々
【作りかた】
1.魚肉ソーセージ、クリームチーズ、オリーブオイルを合わせ、なんらかの方法でペースト状になるまで潰す(あればフードプロセッサーなどを使っても)。
2.仕上げに黒コショウをお好みでふる。