あまり行く機会の多くない、ちょっと高級な中華料理屋でしか出てくるイメージがないので、人生で数度しか食べた記憶がないんですが、お米を薄く伸ばしておせんべいのように揚げて、そこにジュワー! っととろみのある餡をかけた「中華おこげ」というメニューがありますよね。

人生で数度しか食べたことのない僕が言うのも生意気な話なんですが、あれ、香ばしくて、いろんな具材の味が楽しめて、めちゃくちゃ美味しくないですか?

ふと、家でも気軽に作れたらいいな。と思ったんですが、やっぱりおこげを作るには、まずはお米を揚げないといけないようで。おこげ自体の市販品もあるにはあるけれど、あんまりどこにスーパーやコンビニにでも扱っているほどメジャーな商品ではない。

そこで思いついたんです。「おかき」って、餅米を潰して揚げたお菓子だよな。あれ、おこげの代わりになるんじゃないの? しかもどこでも売ってるし! と。

さっそく試しに作ってみたところ、これが大大大成功! しかも、そこにかける餡。これも手抜きで、レトルトの中華丼の具を使ってみたら、それでじゅうぶん美味しかったんですよね。

つまり今回のレシピを簡単に説明すると、「市販のおかきに温めたレトルトの中華丼の具をかけるだけ」という、究極に手間いらずな一品。さっそく作っていきましょう!

こんなに簡単でこんなに美味しいなんて……

  • おかきと、レトルトの中華丼の具

どちらも銘柄にこだわることもなく、好きなものを買ってくればいいでしょう。ただしおかきは、がんこ系の硬いやつではなくて、サクサクっと軽〜いタイプ推奨。

で、中華丼の具をよく温めて、おかきにかければいいだけなんですが、今日はせっかくなので、ちょっと豪華にアレンジしちゃいましょう。

まず、冷凍のシーフードミックス(今回は海老&いか)をたっぷり、ごま油で炒めます。つまり、具増ししちゃおうというわけですね。

  • ジューッ!

  • そこに中華丼の具を投入

  • ぐつぐつとよく温めたら

  • お皿に盛ったおかきに

  • できた餡をかける!

このとき、中華料理店のようにジュワーっと音がすれば最高なんですが、あれは揚げたてのおこげに熱々の餡をかけたとき限定の現象のようで、今回はまぁ、静かなものでした。

でもでも、仕上げに黒コショウやラー油をたらしてやると、完全に美味しそうでしかない一品の完成!

  • 「おかきの中華おこげ風」

おこげの最大の魅力といったら、サクサク感も残りつつ、餡に包まれてしっとりもしだした、あの食感ですよね。加えて、油で揚げた香ばしさと、優しくも深い餡の味わいの対比。それが、かなりのレベルまで再現されてます。

  • むしろ自分で驚いたほど

これははっきり言って、レトルトの中華丼の具を普通にごはんにかけて食べるより、だんぜんうまい! 酒のつまみとしてはなおさら!

ちょうど家に紹興酒があったのでロックでやりながら食べたんですが、気分は完全に高級中華ですよ。

作りかた

【材料】

・おかき:好きなだけ
・中華丼の具:1パック
・肉、野菜、魚介類など:お好みで(なしでもOK)

【作りかた】

1.ごま油でお好みの具材を炒める(入れる場合は)
2.中華丼の具を加え、よく温める
3.皿に盛ったおかきの上にかける
4.お好みで黒コショウやラー油などをかけて完成

  • 想像をはるかに超える美味しさだわ……