みんな大好き真牡蠣の旬は、秋から春先にかけてということで、ちょうど今。また、気温がぐっと下がりだし、お酒のつまみとして、温かい汁ものや鍋ものが急に恋しくなりだすのもまた、今。こんな時期、個人的に、無性〜に食べたくなるのが「牡蠣豆腐」です。

  • こちらは名店「三州屋 銀座本店」の牡蠣豆腐

基本的に料理名のとおり、牡蠣と豆腐、それからちょっとした野菜なんかをシンプルな味つけで煮込むスタイルのものが多いイメージですが、まぁ、牡蠣と豆腐が使ってあれば牡蠣豆腐ということでいいでしょう。

とにかく、その両方が大好物の僕にとっては、たまらないごちそうメニュー。

牡蠣と豆腐を好きなように煮込むだけ

作り方、といっても、牡蠣と豆腐を好きなように煮込めばいいだけなんですが、今回は僕がよく家で作る定番レシピをご紹介。

まず、小鍋に水適量を注ぎ、水で濡らしたキッチンペーパーなどで表面をさっとふいただしこんぶ1枚を入れ、コンロの火にかけます。

  • こう

煮立ったらそこへ、適度な大きさにカットした絹ごしどうふ1丁と、斜め切りにした長ねぎ1/2本ぶんくらいを投入。

  • この組み合わせの理由は、単に好きだから

しばらく具材に火を通している間に、牡蠣の準備をしましょう。

  • スーパーでよく売ってる、こんなパックの牡蠣

これをぜいたくに、全部入れちゃいましょう! といっても、たいていは1パック数百円ほどで買えるはずなので、プチぜいたくの範囲ということで許してもらえますよね(誰に?)。

ポイントは、生食用ではなくて「加熱用」を選ぶこと。生食を可能にするための浄化工程を経ていないそちらのほうが、基本的に、身がぷりぷりと大きいはずなので。

で、その牡蠣をざるに取り出し、全体に塩をふり、よく洗って水ですすぎましょう。ただし、あまり強くやりすぎると身が崩れてしまうので、繊細に。

  • もううまそうだ

そうしたら、煮立った鍋に加える。

  • やー!

で、ここからは、あまり牡蠣に火を入れすぎると身が縮んでしまうので手早く。牡蠣の大きさにもよりますが、様子を見つつ、3、4分程度でじゅうぶんでしょう。ただし「あたるのが心配」って方はもちろん、もっと好きなだけ煮込んでください。

味つけは、すでにこんぶと牡蠣からだしが出まくっているので、塩を加えるくらいでもぜんぜんいいんですが、今回は「白だし」でさらにおつまみ力を高めてしまいましょう。分量は、味加減を見つつお好みで。

  • 牡蠣に火が通ったら白だしを加えてもうひと煮立ち

  • 完成! 「牡蠣豆腐」

ゆずの皮などもあれば当然、さらにごちそう感が高まります。そのままでももちろん最高にうまいですが、これまたお好みに応じて、かつお節を加えた醤油だれとか、ポン酢なんかを添えてもまた良し。

  • 牡蠣と豆腐で

  • お酒がすすむ〜!

そしてまた、食材たちはもちろん、旨味が染み出しまくった上品なつゆ。これがもうひとつのメイン! このつゆをすすりながら、さらにまたまたお酒がすすんでしまうんですね〜。あぁ、今夜も作ってしまおうかな……。

  • このつゆがまたうまいんだ

作りかた(ひとりぶん)

【材料】

・加熱用牡蠣:1パック
・豆腐(絹、木綿はお好みで):1丁
・長ねぎ:好きなだけ
・だしこんぶ:1枚
・白だし:適量
・ゆず皮:あれば

【作りかた】

1.水をはった鍋にだしこんぶ1枚を加えて火にかける
2.煮立ったら適度な大きさにカットした豆腐とねぎを加える
3.食材に火が通るまでの間に牡蠣をよく洗っておく
4.豆腐とねぎに火が通ったら、煮立った鍋に牡蠣を加え、様子を見つつ3、4分煮る
5.好みの味加減になるように白だしを加え、もう人煮立ちさせたら完成
6.ゆずの皮を加えたり、お好みのたれなどを添えるのも良し