「お世辞感を出さずにうまくほめて相手の懐にはいりたいとき」
「自分の立ち位置を守るべく、肯定も否定もせずにその場をのりきりたいとき」
職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くあります。そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介します。
実際に心理学者たちがおこなった心理学実験や、深層心理をもとに、その言い換えをすることでもたらす心理効果を解説。人間の思考のメカニズムも学ぶことができます。
思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊『ズルい言い換え事典』から一部抜粋してご紹介します!
■イヤな仕事を円満に断る
期日的に無理なら相手は諦めざるを得ない
上手にものを断るときの手法として、「過去限定条件」というものがある。これは「過去であればできた」ということを説明すること。例えば「あさっての夜までにこの書類を仕上げてくれ」と言われたら、「1週間前におっしゃっていただけたらできたんですが…」と返すのだ。これで、過去ならできたとにおわせつつ、断るミッションはコンプリート。相手も「なら仕方ないか…」と諦めやすい。
未来を使う手もある。「3日後までにできますか? 」と言われて「1週間後ならできます」と応じれば、「じゃあ別の人に頼むか…」となるはず。とはいえ、「それでいいから頼むわ」という可能性もゼロではない。断るなら、過去限定条件が最強だろう。
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『ズルい言い換え事典』(齊藤 勇監修/日本文芸社)
職場や家族、恋人、友人などの人間関係をなるべくストレスなく過ごすために、自分の求めている返答や行動を相手から引き出したい瞬間は多くありますが、そのときにひとこと言い換えるだけで、相手を自在にあやつる言葉の言い回しのコツを紹介。思い通りに人を動かしたい人だけでなく、人にマイナスイメージをもたれたり、自分のもつキャラクターを傷つけたりすることを恐れる繊細な人が対人回避術として使用することもできる一冊です。