過労自殺しかけた経験を描いた書籍『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「忘れられない初担当編集さん(15)」です。

これまでのお話はこちら

全15回にわたって描いてきました、初担当さんにまつわる経験と教訓はこちらで終わりです。

こんなに長くなるとは思っていませんでした。お付き合いいただきありがとうございます。

描いてきて一番大切だと思ったことは、「損切りのコツ(1)」の、「自分が理不尽な扱いを受けていることに、早く気が付く」ことだと思います。これができないと、何の対策もとれないまま、心身をすり減らして動けなくなってしまいかねませんし、ダメージを受けすぎると(2)~(5)の対策をとるのも難しくなっていきます。少しの違和感でも放置せず人に相談等するとよいと思います。

そして、(4)に描いた「自分で自分を追い詰めない・自分にストレスをかけないよう極力意識する」のも大切だと思います。これはわかっていても難しいことだと思いますが、「意識できる」だけでも違ってくると思います。

社会で理不尽な事・人を避けるのは、難しいことだと思います。どうしても当たってしまうこともあると思います。状況や規模によるので、「こうするのが正解」とは言えませんが、少しでも早く未来に向けて動けるようになるように、わずかでもお役に立てれば幸いです。

また、大きなダメージを負った場合は、自分一人で頑張ろうとせず、専門機関などの助けを借りるのも大切だと思います。

(つづく)