過労自殺しかけた経験を描いた書籍『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「忘れられない初担当編集さん(6)」です。

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前回の続きになります。

子どもの頃から、「納得できない」ことについて、納得できないまま受け入れるということができない性格でした。それは良い方向に向かうこともありましたが、悪い方向に行くこともありました。この件については悪い方向だったと思います。

自分の常識にとらわれた結果、踏ん切りが遅くなってしまいました。

正直、今もなぜあのような対応をされたåのかわかりませんが、数年後に当時の自分のPNで検索してみたら、「この雑誌には問題ある編集がいて、新人を潰してまわっている。おそらくこの人(私)も潰されたのだろう」という憶測をされていてびっくりしました。(その通りなんですが)

こんな憶測ができるのは内部の人だけなので、同じ目にあった新人漫画家さんがいたのかもしれません。だとしたら、自分だけでなく、「そういう仕事の仕方をする編集さん」だったのでしょう。当時に編集部内で問題にならなかったのか? とは思いますが、「デビューはしたけどネームを出さない新人」なんて珍しくないでしょうから、新人側が出していないことにされていたのかもしれません。

もしその頃にSNSが今ほど発達していたら、同じ担当編集さんにあたった者同士で情報交換もできたかもしれませんね。

(つづく)