過労自殺しかけた経験を描いた書籍『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「8月32日」です。
日本人特有なのか、他国でも同じなのかはわかりませんが、「休む」ということが「悪いこと」として認識されているように思います。
それは、元をたどれば子供時代・学校教育から続くものかもしれないと思います。
例えば、私の母校ではありませんでしたが「皆勤賞」を設けていた学校も多かったようです。 「継続は力なり」というように、「多少の嫌なこと・辛いことがあっても何かを休まず続ける」というのは、確かに大切な教育の一つだと思います。しかしそれだけを教えるのは片落ちだとも思います。
「必要なときには休むことも重要」「何でも闇雲に続ければ良いのではない」ということも同時に教えないと、「どういうときに休んでいいのか」「どういう場合に辞めてもよいのか」を自分で判断できない大人になってしまいます。
学校にも会社の有給休暇のように「自由に使える休暇」があっても良いと思います。そうして「休む権利」を行使する癖をつけてゆくのも、大人になってから健康に働き続けるために必要なことなのではないでしょうか。