過労自殺しかけた経験を描いた書籍『「死ぬくらいなら会社辞めれば」ができない理由』の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「ストレスを受けた時(3)」です。

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前回の続きです。

メンタルの修復には、まずは何度か書いたとおり、趣味のことを楽しんだり、友人と話したりして、「ストレス解消」をするのが重要だと思います。寝るのも有効です。

しかし、それだけでなく、「自分の中で整理して片づける」ことも有効だと思います。ずっと心が散らかったままではストレスの元になりますから。

漫画で出した例は、第9回で描いたホワイト上司の事例を元にしました。その事例では厳しく叱責されることはなく、むしろ上司は心のケアをしてくれましたが、そのような上司に恵まれなかった時には、自分の中でケアをした方がいいと思います。

その際に、「ミスをして業務に支障が出た→再発防止をしないといけない」という実利的な面と、「ミスをして叱られた→悲しい」という感情的な面は分けて、それぞれ対処した方が良い結果になると思います。

前回にも描きましたが、ストイックな人は自分の感情面のダメージを無視してしまう傾向があると思います。特に自分が原因の場合など、ダメージをケアするどころか、自分でも強く責めてしまうこともあるでしょう。

しかし、この連載や拙著でも書いたとおり、「自分で自分を責める」のを頻繁にやると、かなり大きな精神ダメージにつながりますので、意識的にやめるようにした方がいいと思います。「本当に必要なのは何か」を考えて、冷静に処理しましょう。