過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「ストレスを受けた時(2)」です。
前回の文章に書いたことを漫画にも描いてみました。
真面目な人ほど多い傾向だと思いますが、何か嫌なことがあっても、「それくらいのことを気にしてはいけない」「自分の悪い点を反省しないといけない」「前向きに頑張らなければならない」という方向に、自然に考え方をもってゆくことがあると思います。
それ自体は悪いことではなく、円滑に社会生活をし、自分自身を成長させるうえで、大切なことだと思います。
また、「傷ついたことを認める」ことで、なおさら傷が深くなるということもあるでしょう。
いじめ被害に遭った子が、けっしてその被害を認めないケースにも似ていると思います。
とはいえ、「いやだ」「つらい」「かなしい」「くやしい」という、純粋な「自分の気持ち・感覚」を無視し続けると、それが積み重なって気が付かない間に、大ダメージとなって心身を壊してしまうこともあると思います。
自分の中にいる、「傷ついた自分」を無視し続けることなく、まずは「傷ついた自分がいる」ことを全肯定することも重要だと思います。
そこから、どうケアするかが始まりますし、「自分を大事にする」ことにつながります。 「自分を無視する」のはほどほどに……です。