過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「当時は気づかなかったけれど(5)」です。
SNSなどを見ていても、普段は良識ある優しい知的な男性なのに、性暴力の話になると女性と感覚がかみ合わないと感じることは多いです。
でも、ある程度仕方がないことだとも思います。
性暴力における、女性にとっての加害男性にあたる存在……、「自分より体格が大きく、筋力が強く、自分に性的興味を持ち、自分を力で強姦しうる相手(この場合の強姦とは挿入される立場)」という存在が、男性にとっては少ないからです。
男性が逆の立場で考えようとすると、なぜか「セクシーな美女に迫られる自分」を想像して「俺だったら嫌じゃないけれど」となってしまうなど、なかなか難しいことだと思います。
自分と全く異なる立場で物事を想像するのは簡単なことではなく、女性が男性の立場を考えるのも同じように難しいと思います。
しかしせめて、「自分にはわからない感覚がある」という意識だけでも持つことが大切かなと思います。