過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「情報共有って大事だよね(3)」です。

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前回の続きです。

転職後の会社も、当時はまだ中規模で、いろいろなことが整備されていませんでした。

私が所属した大阪支社営業部は人数も少なかったため、すぐにできる範囲で共有できるように整備しました。しかし、東京本社と合わせるのがかなり大変でした。

当時は本社も人が入れ替わることも少なく、マニュアル等なくてもその場で情報共有して回すことが可能でした。

しかし、事務担当者の中で、1人大阪支社にいた私はそうはいかず、本社との業務共有化の必要性をひしひし感じていましたが、なかなかとりあってはもらえませんでした。

長年声をあげつつ、1人でマニュアルを作り更新し続けていたのですが、漫画に描いたとおり、急遽病気に倒れる人、介護で抜ける人、人事異動でいなくなる人、退職する人などが、出てくるようになって、ようやく部門全体で共有化に積極的になったように思います。

その後会社も大きくなり、内部統制などが必要になって、業務手順も標準化されてゆきました。

あと少し続きます。