過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「ただ、座る」です。

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本当につらいときは少し立ち止まってみましょう

このお話は、拙著「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」でもご紹介したので、読んでくださった方には重複になってしまい申し訳ありません。

以前、出社が嫌なあまり、自作自演で自分を刺した方のニュースを見ました。それを見たときに思わず「そんなことしなくても、休めるのに!」と叫んだ記憶があります。

とはいえ、ここまで追いつめられる方は、「休む」判断など簡単にはできないのでしょう。休むより自分を刺す方が簡単だったのですから……恐ろしい状態です。

つらくて仕方がない、でも「休む」ことはできない……。その気持ちの葛藤でどうしようもなくなったら、とにかく「座る」ことをやってみてほしいです。道でも、駅でも、安全なところなら多少人の邪魔になってもいいので、ただその場に座ります。

「そんなことしたら遅刻する」と思うかもしれませんが、こういう状況になっている方は、自覚はないかもしれませんが、かなり精神が限界にきていますので、遅刻なんて気にしている場合ではないと思います。

しばらく座って、動けるようになってきたら、会社なり学校なりに連絡を入れて、できればそのまま一日休んでほしいと思います。ただ、無断欠勤になると、安否確認など大ごとになる可能性もあるので連絡は入れましょう……。