過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「情報の波におぼれないように」です。

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むやみに不安にならないようにしましょう

東日本震災の後、しばらくして友人に会ったら「あのころは本気で日本を出ようと考えていた」という話をされたことがあります。

当時友人は育児休暇中で、言葉が喋れない乳児と二人きりで家にこもるしかなく、育児に追われてまとまった時間もとれないため、できることは隙間時間にネットやテレビを見ることだけ。

そこでさまざまな不安を煽る情報に触れ、どんどん思考が狭くなり追いつめられていき、最後は「もう日本を脱出するしかない」とまで思いつめていたとのことです。育児休暇が明け、仕事に復帰してからは憑き物が落ちたかのように、そういった不安は消えたそうです。

今、家にいる時間が増えている方が多いと思います。外にも出られず、いろいろな不安やストレスがある状況で多くの情報に触れ続けると、どうしてもネガティブなものや、過激な内容に目がとまりがちです。

しかし、前回の記事に書いたように、むやみに不安になっても良いことはありませんし、なによりも疲れてしまいます。必要な情報だけに限定し、思いきって他は見ないようにするなどの対策も大切だと思います。