過労自殺しかけた経験を描いた書籍「『死ぬくらいなら会社辞めれば』ができない理由」の著者である汐街コナさんが、会社から身を守るための処世術などを紹介する漫画連載「会社につぶされないために」。今回のテーマは「忖度しない3」です。

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「当たり前のこと」を教えてくれた人

これも、最初に勤めた会社の新人時代の話です。当時は、「なぜ他の社員が毎晩深夜まで残業している状態で、自分達だけ定時で帰り、そのせいで残業している人間がコンビニまで走らないといけないのか」と、不条理に思いました。

でも当然、キャビネット管理だけのために事務員まで深夜残業をする必要はなく、自分の仕事が終われば帰るのが「普通のこと」なのです。それで他の人間の仕事に不都合が起きるなら、それは別に解決しなければならないことです。そういう「当たり前のこと」を教えてくれた人でもありました。

あと、当時の私に「事務の人はいいなあ」と思わせ、その後、事務に転職するきっかけにもなりました……。