山に行くのは登山のため。それはわかっているけれど、おいしいごはんがあれば、山がもっと楽しくなるのも事実。この連載では、ワンバーナーでつくることができる山ごはんレシピを紹介する。
プリムスのトースターがお役立ち
コンパクトで軽量。そんな長所を持つワンバーナーではあるが、火加減が難しく、焼き物の場合は焦げやすいのが難点。このままでは、料理のレパートリーも狭まってくる。そこで、プリムスの折りたたみ式トースター活用法を考え付いた。
トースターを取っ手の部分だけのばして本体は畳んだままにし、これをワンバーナーの上に重ねると、1箇所に火が集中せず、また安定感も増す。そこで挑戦してみたのがホイル包み。食材をホイルで包み、これをトースターの上にのせる。加熱して食材に火を通し、しばらくしたところでホイルをあけると……。
ふわっと香りが立ち上り、なんとも幸せな気分。今回は、アルミホイルに食材がくっついてしまわないように、オーブンシートを内側に、アルミホイルを外側に、と2枚重ねにしている。
豚バラのもやしたっぷりホイル蒸し
材料(2人分)
豚バラ肉(今回はブロックを厚めに切っているが、薄切りでも可能) 150g / もやし 1/3袋 / 麻婆茄子の素 1/2袋 / 塩・胡椒 少量
つくり方
(家で行う下準備)豚バラブロックはやや厚めにスライス(薄切り肉でも可能)。もやしは洗って水気を切る。アルミホイルとオーブンシートを重ね、もやしを広げてその上に豚バラ肉を置く。ホイルとシートを折りたたみ、食材を包む。これを袋に入れて、保冷材等を一緒に入れて持ち運ぶ。。
(当日の手順)ホイルとシートを開き、塩・胡椒を振って、麻婆茄子の素をかける。再びホイルとシートを閉じ、火にかけよう。火が通ったら完成。
この日、一緒に作ったのが乾物食品をたっぷりと盛り込んだ鶏鍋。市販のなべつゆを使っているが、干し椎茸をプラスすることでさらに旨みがアップ。きくらげや春雨も入れ、かなりのボリュームだ。シメには中華麺を入れてちゃんぽん風に。身体が芯から温まってくる。
乾物活用! 中華風鶏鍋
材料(2人分)
鶏胸肉 100g / もやし 1/3袋 / にんじん 1/5本 / 白菜 1枚 / 油揚げ 1/2枚 / 干し椎茸 2個 / きくらげ 大さじ山盛り1 / 春雨 15g / 鍋つゆ(今回は塩ちゃんこの素を使用) 2人分中華麺1袋ラー油少量
つくり方
(家で行う下準備)鶏肉は一口大に切り、クッキングペーパーで包む。もやしは洗って水気を切る。人参や白菜は洗って適当な大きさに、油揚げはサッと湯をかけて油を落とし、こちらも適当な大きさに切る。それぞれジップロック等の袋に入れ、保冷材と一緒に持ち運ぶ。
(当日の手順)鍋に1の食材や干し椎茸、きくらげ、鍋つゆを入れ、火にかける。食材に完全に火が通る少し前に春雨を入れる。仕上げにラー油を少量たらし、完成。具材がなくなってきたら中華麺を入れてシメに。