買った、買ったよ、買いました、iPhone 3G!! Macと同じOS Xベースのシステムを備えるこのデバイスを、これから数回にわたりあれやこれやしてみたいと思います。
販売方法にもの申す
さてiPhone 3Gを……その前に、愉快とは言い難い話をせねばなるまい。筆者が住む横浜市郊外にあるソフトバンクモバイル販売店で体験した、iPhone 3G購入にまつわる話だ。
まず1点は、クレジットカードの申し込みを強制されたこと。カードは複数所有しているので不要だと繰り返し主張したが、先方はかなり強気。支払いを6回終えれば解約OK、年会費無料とのことなので、まあ仕方ないかと思い承諾した。
ここまではよくある話だが、「Wホワイト 」の強制はいかがなものか。そもそもケータイで音声通話をする機会が少ない筆者にとって、まったくメリットのないプランだ。iPhone 3Gを申し込む場合、「ホワイトプラン(i)」と「パケット定額フル」、「S!ベーシックパック(i)」に加入する必要があるのだが、Wホワイトは無関係なはず。不要だと粘ったものの、当店ではiPhone 3Gの場合これをセットにしているの1点張りで、とりつく島なし。ちなみに、Wホワイトは2カ月経過後ならば解約OKとのこと。販売店のお姉さんにブーブー文句を言ったところで埒もなし (上からの指示だろうし)、急ぎ帰宅し原稿を書かねばならぬ身ゆえ、やむなく書類にサインした。
この契約社会、サインした以上文句を言うのはどうかとも思うが、なにかデジャヴを感じないか? この売り方、こちらのQ7に該当するのではないか?そう、"ドラクエ" + "いっき" + "スペランカー" (年齢がバレそうな喩えですな) のような「抱き合わせ販売」だ。
Apple製品にかぎらず、新製品を購入したあとは上機嫌で帰宅するのが常だが、今回は違った。読者諸兄には斯くの如き事態が起こらないことを、強く祈念する次第だ。なお、現在ソフトバンクモバイルの広報にコメントを求めているので、次回紹介させていただこう。
まずはアプリケーションの解析から
気を取り直して、iPhone 3Gの探索を始めてみよう。携帯電話としての使い方や基本機能の紹介は、筆者に求められていないような気がするので、いきなりアプリケーション形式に関する話から始めてみたい。
App Storeからアプリケーションをダウンロードするには、iPhone / iPod touchから直接行う方法と、iTunesを使いMac / PCにストックし転送する方法の2通りがある。後者を利用した場合、アプリケーションは拡張子「.ipa」のファイルとして、~/Music/iTunes/Mobile Applications
ディレクトリに保存される。
このIPAファイル、OS Xでお馴染みアプリケーションバンドル (.app) にいくつかのファイルを加えてzipで固めたもの。「unzip -t ***.ipa
」を実行すれば、Payloadディレクトリ以下にバンドル (.app) と「iTunesArtwork」、「iTunesMetadata.plist」という2つのファイルを確認できるはずだ。iTunesArtworkは (拡張子はないが) 512×512ピクセルのJPEGファイルで、iTunesMetadata.plistは著作権情報などが記録されたリソースファイルだ。
解析を進めるためのツールとすべく、以下の手順で以前紹介したMobileTerminalをIPAファイル化したところ、結果は×。その後、iTunesArtworkとiTunesMetadata.plistを他のIPAファイルからコピーして体裁を整えても、結果は変わらず。iTunesに登録はできるが、iPhone 3Gに転送できない。どうやら、これまでの"脱獄アプリ"をそのまま実行することは難しそうだ。
とはいえ、コマンド実行用のターミナルエミュレータ、もしくはSSHサーバがないかぎり、iPhone 3Gの解析を進めることは難しい。次回には、なんらかの成果を報告できればいいのだが。
$ mkdir Payload
$ cd Payload
$ unzip ../Terminal-296.zip
$ cd ..
$ zip -r Terminal Payload