2019年1月23日より、「ジャパネットたかた」と「セディナ」が提携したクレジットカード「ジャパネットカード」の会員募集がスタートした。昨年9月より一部では先行募集が行われていたカードだが、いくつか特徴的な機能を備えているので紹介したい。
年会費は実質無料、ジャパネットで使えるポイントが貯まる
「ジャパネットカード」は毎月のカードショッピング利用額に応じてポイントが貯まり、通常は200円につき1ポイント。年会費は3,240円だが、初年度は無料で、2年目以降も毎年3,240ポイントが進呈されるため、実質無料となる。
貯まったポイントは、ジャパネットで「ジャパネットカード」を使った買物の際に1ポイント=1円として利用でき、有効期限は獲得から2年。つまり、ポイントを失効しないためには、2年に1回はジャパネットで買物をする必要がある。
商品購入時の送料が無料に
「ジャパネットカード」のメリットは、ジャパネットで使う場合と、ジャパネット以外で使う場合に分けられる。まずはジャパネットで使う場合について紹介しよう。
ジャパネットで商品購入の際に「ジャパネットカード」を使うと、送料が無料になる。例えば、冷蔵庫やマッサージチェアなど大きな商品の場合は、通常送料は4,860円となるので、かなり大きな違いだ。なお、カード加入日からさかのぼって60日以内に購入した商品の送料も全額ポイントで還元されるので、最近ジャパネットを利用した人は、いますぐにでも申し込みをしたほうがいいだろう。
もうひとつは、ジャパネットで商品購入の際、最大36回払いまで分割金利・手数料が無料になること。もともとジャパネットでは「ジャパネットたかた ショッピングクレジット」を利用する際も、分割金利・手数料は無料となっているが、この場合は購入のたびに審査が必要となる。「ジャパネットカード」を使う場合は、都度の審査が不要に。注文時のカード情報の確認も不要となり、手続きが簡単になることもメリットだ。
3回・5回払いは分割手数料をポイントで還元
「ジャパネットカード」の最大の特徴とも言えるのが、ジャパネット以外で3回払い、5回払いをすると、分割金利・手数料相当のポイントが還元されること。これは他のカードにはなかなか見られない珍しいサービスであるため、普段からリボや分割払いを使っている人、これから大きな買物を予定している人は、ぜひ申し込みを検討してみてはいかがだろうか。
そして、付帯保険が充実していることも特徴。旅行傷害保険は所定の旅行代金を事前にカードで支払うと、海外・国内ともに最高5,000万円が補償される。これはゴールドカード並みの補償額で、実質年会費無料のカードとしては、かなり異例の内容だ。ショッピング保険も年間最高50万円を補償。補償額としては一般的だが、補償期間が購入日より180日間と長く設定され、自己負担額も3,000円と少ないため、非常に実用的な内容となっている。
「ジャパネットカード」は電話連絡可能な19歳以上(高校生を除く)であれば、誰でも申し込み可能(発行には審査あり)。国際ブランドはJCBのみで、券面は赤と黒の2種類から選べる。
(※クレジットカードの用語などは以下を参照)
『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』
■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)
普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。