最近はコード決済が話題になることが多かったが、やっぱりかざすだけで支払える電子マネーのほうが使いやすいと感じている人もいるのではないだろうか。コード決済のキャンペーンが落ち着きを見せてきた一方で、非接触型電子マネーの先駆けである楽天Edyでは、この4月からボーナスポイントがもらえるスタンプラリーが始まった。本稿ではその概要を紹介しよう。

  • Edyスタンプラリーは2020年4月1日にスタートした

毎月最大で137ポイント

楽天Edyで新たに始まった「Edyスタンプラリー」は、条件を達成すると毎月最大で137ポイントの楽天ポイントがもらえるコンテンツ。スタンプ帳には「買いまわり」「チャージ」「今月の特別」で各4マス、合計12マスが設けられており、参加するには利用する楽天Edyをマイページで設定し、毎月エントリーをする必要がある。

2020年4月のスタンプの条件は以下の通り。いずれもマイページに設定されている対象の楽天Edyを利用すると、スタンプの対象になる。スタンプの内容やポイント付与数は開催月によって変更される場合があるので、参加の際はマイページで確認しよう。

●買いまわり
(1)コンビニで支払い
(2)ドラッグストアで支払い
(3)飲食店で支払い
(4)スーパーで支払い
※いずれも1回300円以上の支払い

●チャージ
(5)1回チャージ
(6)累計5,000円チャージ
(7)累計1万円チャージ
(8)ポイントチャージ
※(5)~(7)は残高移行のEdy受け取りは対象外

●今月の特別
(9)スタンプラリーに参加(エントリー)
(10)ファミリーマートで支払い
(11)マクドナルドで支払い
(12)累計3,000円支払い
※(10)(11)は1回300円以上の支払い

  • スタンプ帳は12マスあり、すべて埋めると137ポイントがもらえる

コンビニ、ドラッグストア、飲食店、スーパーマーケットの対象店舗は、楽天Edyの公式サイトから確認可能。ただし、学校・オフィス内店舗やショッピングモール・サービスエリア内店舗など一部対象外の店がある。

利用する店舗が対象かどうかは、スタンプエリアをタップすると表示される加盟店検索のページで確認できる。なお、スタンプ帳へスタンプが押されるまで、楽天Edyの利用・チャージから数日かかる。

「買いまわり」「チャージ」「今月の特別」は、それぞれ横一列4つ達成すると20ポイント、12マスすべて埋めるとさらに77ポイントが獲得可能。条件達成でもらえるポイントは対象月翌月中旬に付与され、いずれも付与日から30日間有効な期間限定ポイントとなる。

例えば2020年4月の場合、すべてのスタンプを押すためには、最低3,000円の利用が必要で、還元率を計算すると4.57%となる。ただしチャージは最低1万円が必要となるため、これを踏まえると還元率は1.37%だ。「買いまわり」の4つだけであれば、最低1,200円の利用で20ポイントになるため、還元率は最高1.67%となる。

また、楽天Edyはポイントを貯める設定をすれば、1回の支払い200円につき1ポイントが貯まるので、さらに0.5%の還元率が上乗せされる(一部対象外のEdyカードあり)。Androidのおサイフケータイ版「楽天Edyアプリ」では、通常利用で貯めるポイントの種類をTポイント、Pontaポイント、ANAのマイルなど11種類から選択可能だ。

おサイフケータイ版「楽天Edyアプリ」では、このほかにも最高でEdy1万円分が当たるスクラッチに1日1回参加でき、1回500円以上の支払いをするたびにスクラッチ1回分が追加されるサービスもある。スクラッチの追加は直近6回分の利用履歴で判定されるので、利用後は忘れないうちにスクラッチを削ろう。

「楽天カード」でチャージすれば最高2.37%還元

楽天Edyは2020年3月現在、全国約75万カ所以上で利用可能。2001年からサービスを開始しているだけあり、主要なコンビニをはじめ、幅広い業種の店が対応している。特にチェーン店での普及状況は数ある電子マネーのなかでもトップクラスだろう。

  • 楽天Edyはカード、おサイフケータイなどで利用可能。「Edyカード用楽天Edyアプリ」を使えばiPhoneでEdyカードの残高・利用履歴の確認やEdyの受け取りもできる

チャージ方法も紹介しきれないほど多彩で、スマホ上だけで完結することも可能。クレジットカードからチャージすれば、発行会社によってはクレジットカードのポイントを貯めることもでき、たとえば「楽天カード」なら0.5%還元となる。

つまり「楽天カード」でチャージした1万円を利用して、スタンプラリーをすべて達成すれば、チャージで50ポイント、通常利用分で50ポイント(ポイント対象外の利用や端数がなかった場合)、スタンプラリーで137ポイントが貯まり、最高2.37%還元となる。

  • 上段左から「楽天カード」「楽天カード(お買いものパンダデザイン)」、下段左から「楽天ゴールドカード」「楽天プレミアムカード」。いずれもクレジットカード自体に楽天Edyの機能を搭載している

このほかにも楽天Edyでは様々なキャンペーンが行われており、うまく使えば還元率をさらにアップさせることもできる。利便性に関しても非常に洗練されているので、コード決済の使い勝手に不満がある人は、一度使ってみてはいかがだろうか?

  • かざすだけで支払える便利な「楽天Edy」

※本記事で紹介したサービス内容は更新日時点の情報です。「税別」などの注記がない限り、原則として消費税込みの金額を表記しています。ポイント価値は編集部にて算出しており、利用方法によって上下する場合があります。各サービスには一部対象外となるケースがあります。ご利用の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。