航空会社のマイレージは特典航空券以外にもさまざまな使い道が用意されているが、ANAの場合は「ANAカード」会員限定のイベントにマイルを使って参加することもできる。
そのなかでも人気イベントのひとつが、ANAがオフィシャルパートナーとなっている横浜F・マリノスのホームゲーム観戦だ。ビュッフェ付きの特別席で試合を観戦できるなどの特典で好評を博しており、募集が始まると定員はすぐにいっぱいに。
今回は、2019年4月13日に日産スタジアムで行われたJ1第7節の名古屋グランパス戦で取材に入ることができたので、その様子をレポートする。
特別席は1試合20組40名のみ参加可能
「横浜F・マリノスのホームゲームを特別席・特別ルームで応援しよう! 」と題されたイベントは、「ANAカード」会員のみ申し込みが可能。イベントが行われるのは年に10試合程度で、各試合とも特別席と特別ルーム(テラスボックス席)が用意されている。
特別席は1試合につき20組40名が定員で、参加には1組2名で1万マイルが必要となる。特別ルームは定員8名と10名のルームが1つずつあり、どちらも1ルーム4万マイルが必要。また、年に1〜2回はスタジアムツアー付き特別席の募集もあり、こちらは1組2名で1万2,000マイルとなる。
応募は先着順で、ANAホームページ内のイベントページより申し込みが可能。2019年の場合は2月22日から募集が始まっており、6月までの開催分は既に定員に達したため募集終了。7月以降の開催分は5月下旬に募集開始予定となっている。
ドリンク、ビュッフェ、限定グッズのお土産も
特別席で提供されるのは、観戦チケット、ランチボックス、コンシェルジュサービス付きビュッフェルーム(立食形式)での軽食とドリンク、そして横浜F・マリノスとANAからのオリジナル限定グッズのお土産となる。
ビュッフェルームの軽食サービスは、キックオフ1時間前から試合開始までとハーフタイム時間に利用可能。ドリンクサービスはキックオフ1時間前から試合終了15分前まで利用可能で、20歳以上の参加者であればビールも1本まで提供される。
特別ルームのほうはキックオフ2時間前から試合終了時まで利用可能。各定員分の観戦チケット、コンシェルジュサービス、オードブル、ソフトドリンク、アルコール(缶ビール12本、ワイン2本)、横浜F・マリノスとANAからのオリジナル限定グッズのお土産が提供される。
なお、特別席も特別ルームも、横浜F・マリノスの応援エリアのため、対戦相手チームの応援やユニフォームの着用は不可となっている。
試合直前のロッカールームや選手が使うベンチにも座れる!
この日はスタジアムツアー付きのイベントで、参加者はキックオフ3時間前に西側当日券売り場に集合。スタジアムツアーへの参加がない場合は、事前に送られてくるチケットで通常の観客と同様に入場する。
受付が終わるとパスを渡され、参加者が全員揃ったところでガイドが登場。この日は、かつて「キックオフ!! F・マリノス」(テレビ神奈川の横浜F・マリノス応援番組)でも司会を務めていたフリーアナウンサーの佐藤亜樹さんがスタジアム内を案内してくれた。
スタジアムツアーでは関係者口から入場し、ピッチ下の通路を抜けて、ウォーミングアップルーム、さらには試合直前のロッカールームへ。各ポイントで佐藤さんによる解説があり、この日のロッカールーム見学では、F・マリノスのホペイロ(用具係)を務める緒方圭介さんも登場。質問タイムも設けられるなど、ここでしか聞けない裏話も楽しむことができた。
ロッカールーム見学後は、いよいよフィールド内へ。芝生の上は立ち入りNG(手で触れるのはOK)だが、NISSAN GT-Rの高品質シートを使用したベンチに自由に座れたり、コーナーフラッグを触ったりすることもでき、サポーターの入場も始まるなか、まるで選手のような気分を体験できた。
フィールドで15分ほどの自由時間を終えたあとは、インタビュールームに移動。監督や選手による記者会見も行われる会場で、1組ずつ記念撮影タイムが設けられた。そして最後は2002年のW杯開催時の記念展示を見て、約1時間におよぶスタジアムツアーは終了。ちなみに、基本的に撮影は自由に行えるが、ロッカールームなど一部施設に関しては撮影不可となる。
横浜DeNAベイスターズの応援イベントも開催
スタジアムツアーには若いカップルから親子連れ、シニアまで、幅広い層が参加。まさに老若男女問わず人気のイベントとなっていた。
なお、「ANAカード」会員限定イベントとしては、横浜DeNAベイスターズのホームゲームを特別席で応援する企画も行われているので、野球ファンはぜひチェックしてほしい。ほかにも機内放送で使われる「全日空寄席」の公開録音、機体工場の見学会、ビジネスクラス機内食試食会なども年数回開催されている。
「ANAカード」は多数の種類が発行されているが、一般カードは年会費2,160円で初年度は無料。カードの種類によっては年会費が割引となり、若者向けの年会費無料カードも発行されている。ただし、プリペイドカードやデビットカード、クレジットでも一部の提携カードは「ANAカード」会員限定イベントの対象外となる。まずは自分に合った「ANAカード」を探してみよう。
(※クレジットカードの用語などは以下を参照)
『シーンで選ぶクレジットカード活用術 (1) 最低限知っておいてほしい基礎知識』
■ 筆者プロフィール: タナカヒロシ(ライター・編集者)
普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、過去に勤めていた会社の都合でクレジットカード本を作ったことをきっかけに、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなる。以降、定期的にクレジットカードのムック本を編集・執筆。3月8日発売の『最強クレジットカードガイド2017 本当にトクするカードの選び方・使い方=写真=』(角川SSCムック)では、編集統括および記事の大部分を執筆している。