出張に行くとどうしても経費がかさばってしまうのは仕方ないこと。会社が出してくれればいいが、自腹を切らないといけないこともしばしば。なら、ランチくらいはできるだけ節約したいもの。そんな諸兄におすすめなのが「居酒屋1969」だ。
JR大阪駅の南側にある大阪駅前ビル。第1から第4まで4つのビルが立ち並ぶ大阪のランドマークで、すべてのビルの地下街に飲食店があり、「居酒屋1969」は大阪駅前第3ビルの地下1階に位置している。大阪駅前ビルの地下には激安のランチがたくさんあるが、なかでもひときわ安いと評判だ。
1969年の昭和レトロな雰囲気をイメージ
「居酒屋1969」は、2001年に開業。「1969年では?」と思いがちだが、1969年くらいの昭和をイメージした店作りにする、ということで「1969」と命名したそう。なるほど、店内の装飾などは昭和レトロな雰囲気が漂い、どこか懐かしさが漂っている。最初は10坪程度でスタートしたが、安さも手伝って大人気になり、店からお客さんが溢れて通路に席を置いて営業していたらビル側に怒られたそう。ちょうど向かいの店舗があいたので2店舗目、さらにお隣もあいたので3店舗目と店を増やし、現在は同じフロアに隣り合わせで3店舗を営業している。
なんと、13人の兄弟が力を合わせて店を切り盛り
そして驚きなのが、“超”がつく家族経営ということ。もともとは両親が経営していたが、長女のマイさんが高校を卒業してから店で働き出したことをきっかけに、俺も私もと弟や妹も働きはじめることに。それだけなら普通にありそうな話だが、もちろんこちらは普通にあらず。なんと13人兄弟という家族構成で、全員が一度はお店に携わっているのだ。
そんな家族でやっていること、また、惣菜などもほとんど手作りしていること、宣伝費をかけずに口コミで広めてもらっていること、などから価格を抑えることを実現している。
定食、丼は380円~、カレーはなんと280円~
では、ランチがどの程度安いのか? というと、店の前のサンプルを見れば一目瞭然。思わず目を疑ってしまうような金額が並んでいる。定食や丼は税込380円〜、カレーに至っては税込280円~。「いやいや、安いだけでボリュームや味がイマイチでないの? 」と思うかもしれないが、食べて見ればその実力にまた驚かされる。
早速、一番人気のチキン南蛮(1人前税込380円)を注文。チキン南蛮が1枚だと税込380円だが、2枚でも税込530円、10枚のキングチキン南蛮でも税込1730円と激安。前金制なので、税込380円を支払い待つことしばし。お皿の中にたっぷりのキャベツとそして大ぶりのチキン、肉が隠れてしまうほどのタルタルソース。副菜のスパゲティも付いている。サクッと揚げられたチキンは甘酢の酸味がほのかに広がり、タルタルソースとの相性もバッチリ! ご飯も進み、これで税込380円は安すぎる!
続いて、ヘルシー御膳(1人前税込480円)も登場。お弁当箱の中には天ぷら、お造り、小鉢、日替わりご飯(写真はシソのせジャコご飯)と、和の王道をいくラインナップ。さらに、5種類から選べるドリンクまで付いている。すぐお隣の北新地だと1,000円でもおかしくない豪華な内容。もちろんサクサクに揚げられた天ぷらをはじめプリプリのお造り、手作りのお惣菜など味も抜群だ。
2019年10月の消費増税、さらに新型コロナウイルスの影響により価格改正をする店が多いなか、いまだワンコインでお釣りがきておいしいランチがいただけるのはありがたい限り。お財布の中身が不安なときは、「居酒屋1969」の激安ランチでお腹を満たすべし。
●Information
「居酒屋1969」
大阪府大阪市北区梅田1-1-3 大阪駅前第3ビルB1
11時30分~23時※ランチ~16時
日曜祝日休