前回はエリート難民やパラサイト親子などに象徴される「結婚できない男」ついて紹介したことを覚えていますか?「そう!そう!!」とうなずいていた女性の皆さん、悠長に構えていてはダメですよ。今回は「結婚できない女」について山田塾長が斬ります。実は女性こそが理想と現実の間で折り合いをつけられずに結婚を遅らせている犯人なのです。幸せな結婚を勝ち取るためにも、読み終えたその時から「婚活」を始めてください。明日には1日歳をとりますよ!

「いい人が見つからない」と言う女性を街の喫茶店で面談していた時の話

山田塾長「世の中これだけ男性がいるんだから、試しに外を歩いている人を見て、あんたのタイプとして結婚できるか○か×つけてみ」
女性「え~~!あんな人嫌! この人も嫌! みんな嫌や~!!」
山田塾長「あんたに×つけられた人、結婚してるで。『変なおっちゃん』と思っても家庭を持ってる。奥さんもおるんや! 結婚できてないのはあんたやで!!」

「あの人は嫌!」と言っている女性が誰にも選ばれない現実

山田塾長「女性も男性と同じく、自分の価値を過大評価している人は結婚が決まらないタイプやね。良い外見、年収、学歴などの条件さえ選べば良い生活ができると思っている。その結果、お見合い相手に断られることが多いねん。まぁ、会っているうちに、『ハゲは嫌』『転勤は嫌』って言う女性にほどジンクスがあって、嫌っていう男性に当たる。これ、ほんまにあるで」

筆者「確かに私もそうですね。昔から目のぱっちりとした男性が好みでしたが、実際に夫になった人は目が糸のように細いという-。結局はフィーリングですね」

山田塾長「結婚という現実を見られなくて恋に恋する人=夢見る夢子ちゃんは、理想を変えられない。『やっぱり結婚は好きな人とじゃなきゃ嫌!』と白馬の王子様を目指している割には、相手の嫌な面ばかりを挙げるねん。相手を受け入れる気持ちがなくては結婚なんて決まらない。自分の理想が崩せず、どんどんお見合いをしていくと言い張って、4年間たくさんの男性に会って、やっと自分の理想の男性と結婚した例はある。努力をして数を引いていけば出会えるかもしれないけど、それが4年になるか5年になるか……すぐに見つかるかは私にも解らん。難しい相手なら一生懸命に探す努力が必要やわ」

結婚を自分で潰してしまう「本当にこれでいいのか型」

山田塾長「けっこう多いのが本当にこれでいいのか?って最後に悩む人。仕事もばりばりやっているし、見た目もまぁまぁやし、特に何が悪いわけでもないのにプロポーズを受けられない。仕事も頑張っているし、見た目もいいし、条件が悪いわけでもない男性でもプロポーズを受けられない。『本当にこの人でいいかな』と思っているうちに断ってしまう。それまで仲良く交際していたのに、ぎりぎりに潰してしまう。結納をしても、結婚式手前でも断ってしまうし、そういう女性は何回も同じことをする。『飛び込めない症候群』やね。飛び込んだらうまくいくと思うのに、なにを言っても無理。『石橋叩いてよう渡らん』ってことや」

女性には年齢という非常にシビアな問題も?!

筆者「結婚したい気持ちが空回りしてしまうのですね」

山田塾長「女性には特に年齢という非常にシビアな問題もある。ずばり言って30歳になったら、早く『婚活』を始めてほしい。30歳になったら人生2倍速、35歳になったら3倍速やで! だって……私らの頃は20歳や遅くても25歳での結婚や。だから万が一、3年、5年で離婚しても十分次の人と新たな人生を考えていける。しかし…今は遅い分、次の人の時はもう子供を持てる年齢かどうか解らんから……あっ、こんな事は心配要らんかっ!(笑)」

筆者「それは急がないと!」

山田塾長「女性の希望の平均は『同年代から5歳上まで』『身長は170cmあればいい』『一応大卒』『一応会社員か公務員が安全かな』『最低年収は500万円はほしいかな』『やっぱり親の近場がいいかな』……なんて勝手なことをいう」

筆者「男性からの希望は……?」

山田塾長「男性は『きれい』『可愛い』『素直そう』……そして『若い』。『若い』年齢というのも35歳までやねん。男性が結婚相談所に入ってくると35歳~50歳の男性は必ず『(女性の年齢は)35歳まで』と言う! 特にエリートと言われる男性は、自分より5歳~8歳下を希望してくる。医者になると10歳~15歳下を希望するのは当たり前の世界やねん。男性にとって女性の学歴は余程家柄が良い人以外は邪魔なもの。会社名も関係ない」

筆者「男性の女性の年齢へのこだわりってそんなに強いのですか?!」

山田塾長「男性の母親も自分の時代は25歳で『売れ残りのクリスマスケーキ』って言われていたのに、自分の息子の嫁が30代なんて信じられないと思うで。結婚の後は出産も待っている。38歳くらいの女性は結婚が決まって1番に何をするかというと不妊治療してるそうや。私もそれ聞いてびっくりやったわ。結婚が決まったらやっぱり子供は持ちたいんやね。自分の希望を望むのであれば1歳でも早めに男性に望まれるうちに考えてほしい。20歳代の女性が40代の男性を結婚対象ゾーンに入れているって書いている本もあるし、ライバルは強敵や。女優の真矢みきさんとか有名人女性が年下男性と結婚すると、『今まで私は年上ばかりを選んでいたから、うまくいかなかったんじゃないですか? 年下を送ってください』と何人かは言ってくる。問題はそこちゃうわ!」

(イラスト : 櫻井輪子)

山田由美子(やまだ・ゆみこ)氏プロフィール

仲人(日本仲人協会加盟)。「山田結婚相談所 お見合い塾」主宰。1958年4月2日、大阪府生まれ。
20歳で結婚生活~28歳で離婚。30歳を目前にお見合い活動を開始し、1年間で80人もの男性とお見合いを経験し、2年目に結婚。「結婚情報サービス会社」「結婚相談所」を経て、1997年に仲人業として独立し、「山田結婚相談所★お見合い塾」を開業して今年で12年目に入る。基本姿勢は「昔ながらの仲人業」で、結婚に悩める会員の背中を日々、ユニークな熱血アドバイスで押しまくり、成婚へ多数導き、仲人こそ天職と実感する。その結果、日本仲人協会で10年連続「成婚最優秀賞」を受賞している。現在は東京にも進出し、仲人が管理するネットお見合い会員を募集中。全国で仲人も育成し、指導に当たっている。9月末には著書「本気で結婚したい人のお見合い活動マニュアル」(飛鳥新社刊)が刊行される。
公式サイトは「やまだ結婚相談所」(左は随時作成中。元々のサイトは「山田結婚相談所 お見合い塾」)。公式ブログ「お見合い稼業★仲人のため息」も必見だ。