オフィスには実に多様な社員がいる。仕事ができる社員におしゃべり好きな社員、自己中の社員や自分の世界に閉じこもっている社員まで……。職場とは、「さまざまな特徴を持った人が集まる場所」とも言えるだろう。

そこでこのほど、マイナビニュース会員500名にオフィスにいるさまざまなタイプの社員に関するアンケート調査を実施。アンケート結果のコメントとともに特徴的な社員の実態に迫っていく。

今回紹介するのは、仕事ができなかったり周囲から浮いてしまったりしている「残念社員」。思わず「あ~ぁ」とため息が出てしまいそうな残念エピソードを紹介していこう。

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    あなたの職場にいる「残念社員」はどんな人?

皆が感じる残念社員とは

アンケートでは、残念社員と感じるような社員に関し、以下のようなコメントが寄せられていた。

・「10件以上の仕事経験を持ちながら、実際現場では役に立たない。やる気が見られない。なのに後輩には厳しく当たる。本当にどこかがひねくれている。すごくやりづらい」(女性/42歳/群馬県/教育)
・「いつまでも会社に残っているがポーズのみで、仕事も結果も残さない。スタッフとトラブルが目立つ」(男性/49歳/千葉県/住宅・建材・エクステリア)
・「経験年数だけあり、仕事は後輩にやらせるなど口だけすごい」(男性/35歳/愛知県/公益・特殊・独立行政法人)
・「意気込みはすごいがピントはずれ」(男性/46歳/和歌山県/食品)
・「仕事を選んで、大きい数字が持ってこられそうなものばかりを選ぶ割に、他の人が担当している大きな仕事をさも、自分が関わっているかのように見せてアピールする意地汚い社員」(女性/38歳/埼玉県/不動産)
・「いつも定時で残業は計画的に。無用なことでも厚顔無恥に残ってお金のために作業している。会社に対するロイヤリティゼロ」(男性/39歳/東京都/通信関連)
・「協調性がないだけでなく、程度の低い自己主張を繰り返しており、もはや『内部クレーマー』になっている」(男性/46歳/茨城県/官公庁)
・「毎日同じことを教えても翌日には忘れ、ただ『一日会社にいればいい』と思っている」(男性/54歳/秋田県/海運・鉄道・空輸・陸運)
・「人の好き嫌いだけで態度を変え、仕事そのものでない部分で余計な気を遣わせる」(女性/57歳/静岡県/繊維・アパレル)
・「遅刻や突発休暇がしょっちゅうで、上司から注意されても『体調不良』の一点張り。仕事に対しての責任感がほとんどなく、〆切り近くになって『間に合いません』と平気で言い出すので、大事な仕事は任せられません。周りは皆あきらめモードです」(女性/52歳/福岡県/サービス)
・「言われたことしかしない。コミュニケーションを取れない。自分の殻に閉じ籠もっている!」(男性/40歳/埼玉県/官公庁)
・「営業数字が上げられないのはもちろんのこと、『俺が俺が』の気持ちが強すぎで周囲に対する気配りや配慮が足りなく、チームプレイができずに職場の士気を低下させてしまっている」(男性/58歳/東京都/その他金融)

いつもどこかズレているのが残念社員

会社という組織の中で一緒に仕事をしていくうえで、チームワークは必要不可欠。だが、残念社員は考えがどこかズレていて、チームワークを乱してしまう存在のようだ。

残念社員の傾向は大きく2つに分けられる。1つは「無気力系」。「やる気が見られない」「言われたことしかしない」など、仕事に対するモチベーションが低く、それによってトラブルやいさかいがたびたび発生してしまう。

もう1つは「空回り系」。「俺が俺がの気持ちが強すぎ」「程度の低い自己主張を繰り返す」など、自分の仕事さえうまくいけば、周囲のことなど気にせずにいるタイプだ。これでは、職場の仲間からも白い目で見られてしまうのも仕方ないだろう。

残念社員が職場にいるだけでビミョ~な空気が流れてしまい、職場全体のモチベーションが下がってしまうことも。アンケートの中にも、「もはや残念社員のことは諦めている」という声が少なくなかった。「関わるだけ無駄」といったところだろうか。

とはいえ同じ職場である以上、接触を避けられないのも事実。残念社員に引っ張られずにうまく気分転換をして、よりよい仕事ができるように自分のモチベーションを維持していってほしい。

漫画: 山本ゆうか

フリーランスのイラストレーター・漫画家として活動するワーキングマザー。
ウェブを中心に雑誌、書籍、広告の仕事で活躍している。情報処理学会会誌『IT日和』、チエネッタ『お隣さんの○○事情』イラスト担当中。