今回のテーマは「不倫に気づいたきっかけ」。創業44年の原一探偵事務所の探偵に聞いた、依頼者たちが"配偶者の不倫に気づいた(疑った)瞬間"の声をもとに、どのようにして不倫が発覚するのかを紹介していきたい。

  • 職場不倫の実態を、本物の探偵に直撃

不倫に気づいたのはどんなとき?

【携帯電話】
配偶者が、自宅に帰ってきても肌身離さず常に携帯電話を持ち歩くようになった、というのは不倫の危険信号。探偵に話を聞いたところ、「"不倫相手とメールをしているのを目撃してしまった"という例が最も多いですが、そのほかにもSNSや発着信履歴を見て不信感を抱いたというケースも少なくありません」とのことだった。

【日常生活】
急な生活サイクルの変化も不倫が疑われる瞬間のひとつ。「帰宅時間が遅くなった、外泊が増えた、休日出勤や出張が増えた、という生活の変化に不信感を抱いて、弊社に不倫調査を依頼される方も多いですね」と探偵は話す。また育児中の女性は、夜間ではなく日中に不倫をする人も多いそうだ。

【外見】
「ヘアスタイルが変わった、服装のセンスが変わった、など外見が急に変化するのも不倫をしている方によくあることです」と探偵は語る。そのほか、それまで関心がなかったのに香水やヘアワックスを購入したり、自分では買わないような小物・アクセサリーを持つようになったり、身だしなみに気を遣うようになったというのも多いケースとのこと。

【その他】
これ以外にも、思わぬことが不倫の発覚につながるケースも。「最近は、出張や旅行の手配に旅行サイトを利用する方が多いと思いますが、その履歴を見ると"ペアプラン"や"ダブルベッドの部屋"など、明らかにひとりでは予約しない履歴が残っていて浮気が発覚したという相談も多いですね」。その他にも、給与明細や領収書がきっかけということも多々あるそうだ。

探偵の不倫調査は、死角ナシ!?

上記のようなことがきっかけで、依頼者たちは配偶者の不倫を疑い、探偵事務所に調査を依頼するのだが、実際に"探偵はどのようにして不倫調査を行っているのか?"というのは知らない人が多いはず。ここからは、探偵の不倫調査の実態について紹介していきたい。

  • 原一探偵事務所が集計した「不倫調査の目的」グラフ

【裁判で提出できる確固たる証拠を押さえる】
今回、取材を行った原一探偵事務所の不倫調査は、"裁判で提出できる確固たる証拠を押さえる"がモットー。そのため、同社には20年以上のキャリアを持つベテランの探偵が多く所属しており、"不倫・浮気調査のプロ"が徹底した調査を行っているという。

【徹底したチームプレイの尾行】
探偵と聞くと、なんとなく"ひとり行動"というイメージがあったのだが、同社では徹底した"チームプレイ"で調査を行うのだという。尾行で一番大切なのは、絶対にターゲットを見失わないこと。そのため、例えば調査対象が勤めている会社に出入口が複数ある場合は、一つひとつの出入口に人員を配置して張り込みを行うとのこと。……すごい。

【スパイ映画さながらの調査機材】
証拠として最も信ぴょう性が高いのは"不倫現場の写真"。しかし、カメラで写真を撮れば調査対象に気づかれてしまうのでは? と聞いてみた。同社では現場の探偵の声を機材に反映させる開発チームを抱えているそうで、一見とてもカメラには見えない身近な道具で撮影することができるのだという。それも鮮明に!

そのほか、自社の自動車整備工場もあり、乗用車やトラックなど100台以上もの車を所有しているとのこと。だからこそ、どんなシチュエーションでも怪しまれずに追跡ができるのだ。もちろん、どの車両も特殊な改良が行われており、車体に隠しカメラが搭載されているなど多彩な調査機材を完備している。

【詳細すぎる調査報告書】
そもそも裁判で証拠として提出できる報告書は、顔や行動が認識でき、詳細な行動調査が記載されているのがマスト。だからこそ、調査報告者が実に詳細。取材時、さすがに内容は見せてもらえなかったものの、話を聞いてみると、いつ会社を出たか、いつ不倫相手と合流したか、どんな店で食事をしたか、いつ手を繋いだか、いつホテルに入室したか……これらが、時系列に顔がハッキリとわかる証拠写真とともに記載されるのだという。確かに、決して言い逃れはできない。

と、このように今回は「どのように不倫が発覚するのか」をテーマに、そのきっかけや探偵の調査実態について紹介した。これらを見ると、気づかれずに不倫することは至難の業であることがわかる。最終回である次回は、「不倫が発覚したら……」と題して不倫の顛末について解説したい。

原一探偵事務所

創業44年の探偵事務所。埼玉県・川越の本社のほか、全国主要都市に18拠点を構える。創業以来、"証拠のとれる調査会社"をモットーにし、長いキャリアを持つ調査員が大勢所属していることに加え、常に独自の調査方法の研究・開発を行い、同時にハイテク機器の導入や応用開発にも積極的に取り組むことで、満足度の高い調査を実現している。