34歳にして初めてパパとなるグルメ大好き漫画家・キムケンさんの「ドタバタ妊娠サポート生活」を描く連載「新米パパの空回り日記」。最終回のテーマは「出産の立ち合い」です。

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出産予定日を過ぎたのに……

多くの男性は、自分が当事者になるまでは「こどもは出産予定日に生まれるものだ」と思っているのではないでしょうか。私自身もあまり深く考えずに「最初に言われた出産予定日に生まれるんだろうな~」と、呑気に考えていました。

しかし出産予定日はあくまでも目安であり、ぴったり生まれる方が珍しいのが実際のところです。うちの場合は、出産予定日が近づいてもなかなか出てくる様子がなく、「おなかの中が居心地よくてのんびりしてるんですかね」なんてお医者さんにも言われたり。

ただ、さすがに出産予定日を過ぎたあたりから、「もしかしたら帝王切開になるかも」という話になり、検査の結果、「大きくなりすぎちゃって産道を通れないから手術に!」ということになりました。

新型コロナウィルスの影響により、病院には入ることはできませんでした。出産直後だけ特別に面会が可能で、その連絡をもらうはずが、うっかり先生が忘れていたようで(電話したときに「あああっ! すいません!」みたいな感じでした(笑))。

ただ、その前後にも手術はあったでしょうし、いろいろお忙しいことを考えると、車の中でぼんやりと待つだけの私はもう、無事に生まれてくれただけで感謝です。

そして面会へ。

直接触れることは禁止されていたので、アクリル越しでの対面でしたが、すやすやと眠るわが子を見て、ようやく「おお、お父さんになったんだ」とじんわりと感じました。いま写真を見返すと、生まれたばかりの姿は小さなお猿さんのようでしたが(笑)、それでも「かわいい赤ちゃんだな~」と、面会時間ぎりぎりの30分間、ただただ見つめていました。

こうしてなにかと空回りしがちだった、妊娠中の「新米プレパパ期」は終わり、いよいよ本格的な子育てが始ました。本連載はここで終了となります。

ここからまた、より一層空回りすることになるのですが、その続きは、私の公式ブログでつづっております。世の中のこれからお父さんになる男性にとってためになる記事を掲載していきますので、ぜひご覧になっていただければ幸いです。