こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。

今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!

さて、今回ご紹介する動画のテーマは「忙しい人向けシリーズ」。

……と言われても何のことかピンとこないかもしれませんが、これは「MAD動画」と呼ばれるジャンルに属する種類の動画で、簡単にいうとアニメや特撮などのテーマソングを切り貼りし、強引に別の意味を持たせて短縮してしまうという遊びです。

MAD動画の歴史は古く、数十年前からすでにカセットテープ等を使って同じような遊びが行われていましたことを考えると、この「忙しい人向けシリーズ」はその流れを正統に汲んだ動画ジャンルであるといえるでしょう。


「忙しい人向けシリーズ」といえば、なんといってもニコニコ動画内ではまずこの動画が挙がります。言わずと知れたレミオロメンの名曲『粉雪』をわずか1分12秒にアレンジし、そこから新たに生み出された歌詞の面白さにユーザーは熱狂、180万再生以上という大ブレイクを果たしました。


続いてはまさかの「ジャパネットたかた」オープニングテーマから一発ネタ。なんとその時間、わずか16秒! まさに発想の勝利としか言いようがないくだらなすぎる(褒め言葉)動画です。ぜひお茶を口に含んでご覧ください。責任は取れませんけど。


B’zのロックナンバー『ギリギリchop』を強引に1分ジャストに落とし込んだ編集技術はもちろん、やっぱり注目したいのは歌詞の面白さ。タグですでにオチている気がしないでもありませんが、ファンの方はぜひ。僕も15年来のファンですが、これにはやられました。


懐かしのアニメ「マジンガーZ」の有名な主題歌を忙しい人向けにアレンジ。自然なつなぎと、うまくつなげられたシュールな歌詞が最高に笑える逸品。リアルタイムで見ていた世代はぜひご覧あれ。


ちょっと毛色を変えて、「忙しい人向けシリーズ」の楽曲を実際に演奏して歌ってしまったという画期的(?)な動画をご紹介します。演奏と歌はすべて「たろう」によろうもの。この作品はニコニコ生放送で彼がユーザーと一緒に作り上げたらしく、その過程もまたニコニコならではですね。


僕が見た最初の「忙しい人向けシリーズ」動画がこれ。国・世代を問わず愛されているアニメ『ドラゴンボール』のオープニングテーマ『摩訶不思議アドベンチャー!』がいったいどんな風にアレンジされているのかは見てのお楽しみです。


同じくドラゴンボールから、今度はかなり後期のオープニングテーマを忙しい人向けにアレンジ。あまりにも自然なつなぎと、短縮されているはずなのにまったく違和感のない歌詞の完成度はお見事の一言!


ニコニコ動画初期に絶大な人気を誇った楽曲『真赤な誓い』をアレンジ。45万オーバーの再生数に恥じない面白さと完成度で、つい何度も見てしまう中毒性の強い作品です。


忙しい人向けの動画は元ネタとのギャップで楽しむ作品なので、当然原曲を知っているほど笑えるわけです。……ということでお薦めしたいのが、おそらくトップクラスの知名度を誇るアニソンである『ドラえもんのうた』を短縮して作られたこの動画。問答無用で笑えるのでぜひ聴いてみてください。


忙しい人向けシリーズで取り上げられるのはアニソンが多いのですが、ニコニコユーザーにかかればCMもまた素材のひとつ。人気の「ファンタCM」を全部つめこみながら動画時間を1分以下に抑えるという究極の短縮芸には脱帽です。


同じくCMシリーズから、有名な『この木なんの木』を使った忙しい人向け動画。元々のCMがすごく癒される雰囲気であるだけに、短縮されてブラックになった本作とのギャップがすごいことになってしまっています……。


最後は、僕が知る限り「忙しい人向けシリーズ」として最初にブレイクした動画であるこちらの作品。ニコニコ動画初期に人気のあった楽曲を十数曲まとめて短縮し、メドレーにした力作です。最近のニコニコ動画しか知らないという方はぜひこちらの動画で当時の雰囲気を味わっていただければと思います。……ただし短縮されたせいでもはやすべて違う曲になっていますけど。

ということで、今回はここまで!

また次回お会いしましょう。

勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ

1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。

(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。