こんにちは。一日3時間をニコニコ動画に費やすダメ社会人、山田井ユウキです。
今日もさっそく最近流行の動画や埋もれている良動画を独断と偏見で皆さんに紹介していこうと思います。選ぶ基準はただ一つ、僕の趣味です!
ニコニコ動画にはプロ・アマ問わず、たくさんのクリエイターが作品を発表し続けていますが、今週はその中でも特に人気のあるうp主(動画投稿者)の一人、「ヒャダイン」(敬称略)について取り上げたいと思います。
ヒャダインが活躍しているのは主に「歌ってみた」カテゴリなのですが、彼が得意としているのはボカロオリジナル曲でもなく、J-POPでもなく、主にゲームのBGMをアレンジして自作の歌詞を乗せて歌うというもの。
そのアレンジ力の高さ、一人で何パターンもの声色を使い分ける技術、動画に仕込まれたネタのクオリティなどから人気に火が付き、今ではニコニコ動画を代表するヒットメーカーの一人として揺るぎない地位を築き上げています。
まずはそんな彼の持ち味が十分に発揮された9作目の動画「スーパーマリオワールドで、ウエスタンショー」をご覧ください。
スーパーファミコンの大ヒットゲーム「スーパーマリオワールド」のステージBGMをアレンジし、そこにユニークな歌詞を加えてヒャダインが歌うこの動画は、発表してあっという間にブレイク。現在では100万再生を優に突破しヒャダインの代表作となりました。
また、関連動画として、イラストを付けたPV風動画がファンによって投稿され、こちらは260万再生を記録。ニコニコ動画全体でも屈指の人気作となっています。
さて、そんなヒャダインの歴史をさかのぼると、まずご紹介しなければならないのは、やはり処女作となったこちらの動画でしょう。
ニコニコでも人気のゲーム「ロックマン」に登場するキャラクターの「クラッシュマン」のBGMを例によってヒャダイン自らアレンジ・作詞を手がけ、歌ったもの。やや見る人を選ぶネタが盛り込まれているため、シモネタ系が苦手な方は閲覧にご注意ください。それにしても最初から恐ろしいセンスと完成度です。
ヒャダインにとって3作目となった動画。懐かしの「イー・アル・カンフー」をアレンジ・作詞したもの。個人的にはヒャダイン作品の中でもっとも歌詞がツボに入った動画です。こちらの動画もファンに非常に愛されており、PVがいくつも投稿されています。
どの動画もそれぞれに個性があって見入ってしまいますね。
続いてはヒャダイン最大のヒット作となったこちらの動画。
みんな大好き! 僕も大好き! 人気ゲーム「ファイナルファンタジー4」の名曲「四天王バトル」をアレンジした力作。元になったゲームは1991年発売……まさにオッサンホイホイですね。
そしてこの動画に、先ほどご紹介したスーパーマリオワールド動画のPV制作者が再びイラストを付けて投稿。こちらも大ヒットを記録しました。
続いてヒャダイン全作品の中で僕が個人的にもっとも好きなヘビーローテ作品がこちら。
90年代に一世を風靡した格闘対戦ゲーム「ストリートファイター2」の効果音を使って、リズムパターンを制作、楽曲そのものはヒャダインオリジナルという、いつもとは少し趣向の異なる作品です。
また、ヒャダインは単発作品以外にもメドレーなども投稿。バラエティに富んだちょっとお得なヒャダインワールドが楽しめます。
古今東西の有名アニメソングをアレンジし一人で歌い上げた、ヒャダインの本領発揮ともいえる作品。改めて彼の声の多彩さに惚れ惚れしてしまいます。
さて、後は残りのヒャダイン作品から、僕が普段よく聞いている動画をピックアップしてご紹介していきたいと思います。
名作RPG「クロノトリガー」に登場するタイムマシン「シルバード」のテーマソングをアレンジ。イントロからエンディングまでの流れが完璧で、リアルタイムでゲームをプレイした人にとっては思わず落涙してしまう出来の良さ。
コナミの人気アクションシリーズ「がんばれゴエモン」のBGMをヒャダインらしいアップテンポなノリにアレンジ。ネタ要素も満載の聴いていて楽しい一曲。最後の方にヒャダインらしい"あのネタ"も登場しています。
珍しく使われている画像が実写ですが、中身はしっかりヒャダイン作品。任天堂の落ち物パズル「Dr.マリオ」のメロディーをアレンジし、愛犬をテーマにしっとりと歌い上げるヒャダインの新境地。なお、この作品にはアンサーソングが存在し、そちらはCD「ニコニコ動画せれくちょん2」にも収録されています。
また、ヒャダインは音楽作品ばかりでなく、ラジオ風の動画も投稿。そちらでは彼の軽妙なトークを楽しむことができます。よりヒャダインを隅々まで堪能したい方にオススメです。
これ以外にもまだまだヒャダイン作品はあるのですが、そのすべてを紹介することは紙面の都合上難しいため、残りはぜひマイリスト等から探してご覧ください。
広がり続けるヒャダインワールド、次はどんな楽しい動画でファンを喜ばせてくれるのか、楽しみです。
勝手エヴァンジェリスト・山田井ユウキ
1980年生まれ。レビューサイト「カフェオレ・ライター」で、映画、漫画、ゲームなどを独自視点からレビューする他、「builder by ZDNet Japan」「ハリウッドチャンネル」など各種媒体で記事を連載中。どんなに忙しくても一日数時間ニコニコ動画に費やすという、社会人としてあるまじき生活を謳歌中。好きな動画ジャンルはゲーム実況、ボカロ、他エンタメ系全般。
(タイトルイラスト:3P3P) ※本コラムで紹介している動画は、作者やサイトなどの都合により削除されることもあります。あらかじめご了承ください。