生計を支える夫などが死亡したときに、遺されたご家族がお給料のように毎月年金を受け取ることができるのが、収入保障保険。業界最安値帯に位置する、ネクスティア生命「カチっと収入保障」の魅力と使い勝手を研究しました。
年金月額を5万円から設定できるうれしい商品
収入保障保険は、契約者に万一のことがあったときに、遺されたご家族が保険期間満了まで毎月年金形式で保険金を受取ることができる死亡保険です。時間の経過と共に一般的に減少する必要保障額のように、保障額が自動的に減少するので、 保険期間中、保障額が変わらない終身保険や定期保険より、保険料が割安になる点が最大の特徴です。
ネクスティア生命の「カチっと収入保障」もこのタイプで、インターネットのみで加入手続きを行う分、保険料が業界最安値帯になっています。
たとえば、35歳男性が、年金月額10万円、保険期間・保険料払込期間を55歳満了で加入した場合、月払保険料は2,330円。もしも、この契約者に加入後すぐに不幸があった場合、遺されたご家族は毎月10万円を20年間(総額2,400万円)を受け取ることができます。
では、ネクスティア生命の「カチっと収入保障」の取扱内容を詳しくみてみましょう(図1参照)。
図1「カチっと収入保障」の取扱内容
契約年齢は満20歳~満50歳まで。年金月額は5万円以上で1万円単位から設定でき、「これは業界でもかなり低い設定。あまり高額な保険料を支払う余裕のない家計が、なんとか最低限の保障を付けたい場合でも利用でき、うれしい限りです」(竹下さん)。
選択できる保険期間は、契約年齢によって違い、満20歳から満45歳の人は、55歳満了、60歳満了、65歳満了、70歳満了から選べます。「一般に、子どもが成人するまでの保障を考えるなら、満了期を55歳や60歳程度に設定するケースが多いですが、奥さんへの保障も考えると、満了期を65歳や70歳に設定できるのは使い勝手がいいといえるでしょう」(竹下さん)。
また、他社の場合、万一の際の年金受取りにあたって「最低保証期間」を2年、または5年などと設定している会社も多いですが、ネクスティア生命はこの「最低保証期間」を設けていません。つまり、2年の「最低保証期間」を設定している他社商品で、60歳満了の収入保障保険に加入し、59歳で亡くなった場合、2年間分が保証されますが、ネクスティア生命であれば受取れるのは保険期間満了までの1年分だけ。この点は、加入時にきちんと把握しておきましょう。
ただ、その分、ネクスティア生命なら何事もなく保険期間満了を迎えた場合、年金月額1カ月分の「無事故保険金」というお祝い金を受取ることができます。このサービスは、他社ではあまり設定されていませんので、ネクスティア生命の特徴の一つといえるでしょう。
またネクスティア生命での保険料の支払い方法は月払いのみ。年払いや半年払いは選択できません(2011年1月1日現在)。
保険の申込みはインターネットで完結
収入保障保険に限ったことではありませんが、竹下さんが「カチっと」シリーズの大きなメリットとしてあげるのが、「インターネットだけで申込み手続きが完了するペーパーレスであり、しかも、通常翌営業日までに引き受け可否が回答され、申込日にさかのぼって保障を開始してくれる点。これは他社にはないネクスティア生命独自のサービス(※)」と解説します。
実際、保険の手続きは通販の場合でも、何度か書類のやりとりをしなければならず、申込み手続きを始めてから保障が開始されるまで1週間、長い場合だと1カ月以上かかることも少なくありません。その点、面倒な書類のやりとりなしで、「申込みたい! 」と思ったらすぐに手続きができる点は、子育てや仕事で忙しいファミリー層にもうれしいサービスといえるでしょう。
※「カチッと終身がん」のお申込み時、及び保険料のお支払いに一部のクレジットカードをご利用になる場合は、別途書類の郵送手続きが必要な場合があります。
定期保険と比較して保険料の払込総額は半分以下
さて、「カチっと」シリーズの死亡保険には、今回紹介した「収入保障保険」と次回紹介する「定期保険」の2種類があります。図2にもあるように、定期保険は保険期間中の保障額は一定ですが、収入保障保険は保険期間の経過と共に保障額(年金受取総額)が逓減する仕組みです。
図2 収入保障保険と定期保険を比べると?
一般的に、死亡保険の必要保障額は子どもが誕生したときが最も高く、そこから子どもの成長とともに下がっていきますので、収入保障保険は「合理的な保障の形」であると言うことができます。
ただ、「保険期間中は一定の保障額を確保したい」という人や、「ライフステージが変化したら保障額も見直したい」という人には不向きです。
状況によっては、収入保障保険と定期保険を組み合わせて加入するといった方法も考えられますので、次回、そういった加入例についてもご紹介します。
解説 :
ファイナンシャルプランナー 竹下さくらさん千葉商科大学大学院(会計ファイナンス研究科)客員教授。
損保会社、生保会社を経て、98年からFPとして独立。個人のコンサルティング、講演、執筆活動も行う。近著に『「家を買おうかな」と思ったときにまず読む本』(日本経済新聞社)