六本木ヒルズ内に立地する「桑名〇貝 新三郎」。カウンター内では、豪快にはまぐりを焼き上げている

「餅は餅屋」というように、専門家が手掛ける商品はやはりひと味違うもの。東京・六本木ヒルズにの「桑名〇貝 新三郎」は、ハマグリの卸し業者直営のハマグリ料理専門店。ここでは、専門店ならではの知識と商品力をいかした極上のハマグリ料理が楽しめる。

同社の経営元であるマルタカ水産は、"桑名の焼きハマグリ"で知られる三重県・桑名の会社。木曽川の天然の砂と伊勢湾の海底井戸水を使用したハマグリ専用の畜養施設を持ち、肉厚で高品質のハマグリを販売している。築地市場等でも"マルタカのハマグリ"と名が通っている程のハマグリを使い、同店では様々な料理法で提供している。

はまぐりがわんこそば状態

まずは商標登録もした名物料理「焼きはまわんこ」(1個160円)。カウンター内で焼き上げたハマグリがわんこそばのように「打ち留め」の声がかかるまで、3個単位で次々と運ばれてくる。肉厚でジューシーなハマグリは、焼き立てだとさらに格別。薬味も7種類揃っていて、ついついお代りを繰り返してしまいそう。

焼きたてのハマグリが次々と運ばれてくる「焼きはまわんこ」(1個160円)。「打ち留め」の声をかけるまで、わんこそば状態で提供される

上品な和風だしに、ぷりぷりのハマグリをさっとくぐらせて食べる「元祖はまぐりのしゃぶしゃぶ」(20個2,380円~)。〆のラーメンや雑炊まで味わいたい

また「元祖はまぐりのしゃぶしゃぶ」(20個2,380円~)は、上品な和風だしにハマグリをさっとくぐらせて食べるというもの。軽く火を通すことでほどよく身がしまり、旨みが凝縮。ハマグリの旨みが溶けただしに、「〆のセット」(580円)でラーメンやごはんを加え、最後まで味わいたい。現在日本で出回っているハマグリは、実は現在90%が養殖ものである。しかし同店では希少な天然ハマグリも扱っており、焼きハマグリとして5年ものの「天然はまぐり特選」(1個480円)、8年から10年ものの「天然大はまぐり厳選」(1個1,200円)を用意している。さらに、伊勢答志島から直送の海の幸、地元三重の特産品もメニューに盛り込む。

コースでは、様々なハマグリ料理を一挙に楽しめる。写真は「天然はまぐりづくしコース 特選」(5,000円)

お酒も、三重の酒蔵・宮崎本店の「キンミヤ焼酎」を使った「キンミヤハイボール」(380円)や、伊勢茶を使った「伊勢茶割り」(430円)といった地元由来の商品から、ふぐのひれ酒ハマグリバージョンとして、焼いたハマグリを日本酒に入れた「はまぐり澗酒」(780円)などユニークなものを揃えて飽きさせない。ワインにも力を入れていて、フランス産をはじめ特にはまぐりに合うものを厳選して揃えている。

ハマグリはミネラル豊富で低カロリー、肝臓の働きを助けるタウリンや、健康や美容によいという鉄分や核酸を豊富に含んでいるので、お酒好きの人や女性も安心かも!? 新たなおいしさをお洒落に楽しめる、オススメの専門店だ。