夏は電気代が高くなったり、子どもの夏季講習があったりと、気が付けば出費が多いという状況になりやすい季節です。毎月の家計費だけでは赤字になってしまい、夏のボーナスで補填していると、気が付いたらボーナスが残っていなかったということはありませんか?

今回は、夏の家計を見直すポイントをお伝えします。

  • 夏はお金が出ていきやすい?

    夏はお金が出ていきやすい?

夏は出費が膨らみやすい

夏は何かと出費が膨らむ季節です。夏に出ていきやすいお金の特徴はいくつかのパターンに分けられます。まずは一つずつ特徴をみていきましょう。

(1)電気代

夏の出費で一番気になるのは電気代ではないでしょうか。特に今年の夏は、新型コロナウイルスの感染拡大により自宅にいることが多くなると電気代のアップが気になりますね。

(2)外出自粛でこんな出費も

今年の夏は自宅でオンラインショッピングをしたり、サブスクリプションで動画を楽しんだりする人も多いでしょう。キャッシュレス決済で支払うことで、お金を使っている感覚が薄れがちになることもありそうです。

(3)ラテマネー

ラテマネーとは「毎日カフェで飲むコーヒー代」のことから、毎日何気なく使うお金のことを言います。暑い夏は、通勤中についコンビニで冷たい飲み物を購入しがちですが、毎日重なると結構出費していることになります。

(4)夏だけの特別費

毎月の給与からの出費では間に合わないのが、夏だけに必要になる特別費です。夏休みの旅行や帰省の費用、子どもがいる人は塾の夏期講習代などもまとまった支出になります。

家計の見直しのポイントは?

(1)小さい節約より大モトを見直して

節約をしようと思った時についやりがちなのが、細々とした節約です。夏の電気代を節約したい場合、こまめに電気を消したり、リモコンではなく本体で電源を切ったりする人もいるでしょう。しないよりはした方がいいですが、このような行動がストレスになるなら辛いですね。でも、一度契約を見直せば、翌月から自動的に節約することができます。

現在は電力会社やガス会社を自由に選ぶことができます。インターネットやスマートフォンのプランと組み合わせることで安く利用できる場合もあります。 また、アンペアを変えたり、夜の電気代が安くなるプランに変えたりする方法も。自分の家の家族構成や生活パターンを考えて見積もってみるといいでしょう。

(2)キャッシュレス決済の使い過ぎはこうして防ぐ!

今年は新しい生活様式でも推奨されるように、キャッシュレス決済やオンラインショッピングを利用する人も多いでしょう。キャッシュレス決済で使いすぎを防ぐ方法は「今日使ったお金」として現金で管理するということです。キャッシュレス決済で支払ったら、その金額を財布から出して封筒などに入れておきましょう。そうすれば、翌月の支払いの時に慌てずに済みます。

また毎月自動で引き落されるサブスクリプションの料金。例えばAmazonプライムには前から入っているのに、新たにNetflixに加入したというようなことはありませんか? 最新の動画を見たいのか、懐かしい動画やただの暇つぶしでいいのか、目的を考えて加入するようにしましょう。

(3)夏の細々した支出は、工夫次第で抑えられる

毎日お茶を買うことが決まっているなら、自宅から保冷ポットにお茶を準備して持参するようにしましょう。

また、急なゲリラ豪雨のたびにビニール傘を購入している人は、晴雨兼用の折り畳み傘をカバンに入れておくといいでしょう。

(4)まとまった支出は「特別費」として管理

旅行や帰省費用などまとまった支出は、毎年のことなら事前に準備がしやすい支出です。また、子どもの夏期講習代なども事前に予測ができますね。そのような費用は、夏のボーナスから「特別費」として準備しましょう。そして、来年のために毎月給与から少しずつ準備していくと、来年の夏はボーナスから支払わずに済みますよ。

家計はトータルで考えて

ここまでは、夏に膨らみやすい費用と節約の仕方についてお伝えしてきました。でも、最終的に家計は1年間のトータルで考えたらOKです。

例えば、夏の間はシャワーで済ませることが多くなるという家庭もあるでしょう。夏は電気代が高くなりますが、逆に水道代やガス代は安くなる可能性があります。逆に冬は電気代に加えてガス代もアップすることが予想されます。また、夏の帰省同様、年末年始も出費が嵩みます。

このような季節特有の出費や毎年支払うことが決まっている税金などは、その月の給与でやりくりするのではなく、「特別費」として1年間の収入から準備していくことで、毎月の赤字をなくすことができます。

今年の夏は、熱中症はもちろん新型コロナウイルスにも注意して生活する必要があります。電気代を気にするあまり熱中症になったり、体力が低下して免疫力が落ちたりしては大変です。快適な生活を送るために、家計で見直せるところは見直したいですね。健康第一で暑い夏を乗り切りましょう!