宮島でのおこもりワーケーション続編です。
今回は、ちょっと贅沢な宮島旅。絶景写真とともにお届けしたいと思いますので、是非ご覧ください。
抜群の眺望と貸切露天風呂に心癒やされる「聚景荘」
宮島の宿巡りもこちらで4施設目となります。次にご紹介する宿は「聚景荘」で、昭和元年創業の歴史ある旅館です。
チェックインを済ませ、いよいよ客室へ。扉を開けると、1人ではもったないほどの広々とした空間が広がっていました。
ワーキングチェアも設置されており、仕事のしやすさも抜群でした。
ふと窓の外に目を向けてみると、そこには五重塔が。重要文化財を眺めながら仕事ができるなんて、贅沢ですね。
さらにこちらの施設では、4階に宿泊者限定のワークスペースも存在します。
世界遺産の嚴島神社をはじめ、五重塔や千畳閣、多宝塔など、宮島の名所を一望することができます。昼の眺望も素敵ですが、夜になるとまた違った雰囲気に…。お時間がある方は是非、夜景も楽しんでみてください。
滞在中の楽しみの一つとして挙げられる、お風呂。施設内には大浴場があり、24時間利用することができます。さらに内湯とは別に、こちらの施設では貸切露天風呂も存在します。
窓の外にはちょうど厳島神社があり、世界遺産を眺めながら入浴することができます。貸切という点も嬉しいポイント(入浴時間30分で、チェックイン時に予約が必要です)。ゆったりとしたひとときを過ごすことができました。
お風呂の後は、お待ちかねの食事。1階のお食事処で、本格的な会席料理を堪能しました。
瀬戸内海の魚介を中心に、1品1品手間暇かけて作られた料理の数々。見た目も美しく、見ているだけでワクワクしてしまいました。
食事もお風呂も部屋も、大満足。自分へのご褒美に、最適な宿だと思いました。
上質な空間で、ゆったりとしたひとときが過ごせる「菊乃家」
最後にご紹介する宿は、「ホテル 菊乃家」。
私の家族が以前宿泊したことがあり、よかったよとすすめられた宿だったので、訪れる前から期待に胸を膨らませていました。
高級感漂うエントランスをくぐり、客室に向かいます。
ドアを開けると、そこには今回も1人ではもったないほどの広々とした空間が広がっていました。
「親子三世代が上質にくつろげる空間」をコンセプトに作られた、プレミアムルーム。バリアフリー対応の部屋となっており、車椅子でも快適に過ごすことができます。お察しの通りファミリー仕様のため、私のように1人で利用することは現実的ではありませんが…。今回は特別にご用意いただき、こちらの部屋でワーケーションを実践してみました。
「確かに広々として快適だけど、仕事用のデスクがないと作業しづらいのでは?」と思った方もいらっしゃるかもしれません。ですが、ご安心ください。こちらの施設ではワーケーション用の机と椅子の用意があり、それらを部屋に設置してもらうことが可能です。
普段と異なる場所に身を置くことで、仕事の生産性も高まりました。
また施設内には、余暇を楽しめるいくつかの癒やしスポットが存在します。中でも私がおすすめしたいのは、足湯です。
カフェも併設されているので、お茶やお菓子、お酒などをいただきながら浸かることも可能です。足湯で、身も心も癒やされました。
そして、お楽しみの食事。今回は、個室でゆったりといただきました。
量もちょうどよく、存分に食事を楽しむことができました。
桟橋や商店街から少し離れたところに位置するため、静かで落ち着いた雰囲気がこの施設の魅力。仕事にも集中して取り組むことができました。
宮島でワーケーションをしてみたら
2回にわたって、宮島でのワーケーション体験をご紹介しました。今回は5つの宿を巡りましたが、いずれも個性豊かな宿泊施設で、決して広くはない島の中で飽きることなく過ごすことができました。
日帰りや1泊2日程度の観光でももちろん魅力的な場所ですが、ワーケーションを目的に長期滞在してみると、仕事や暮らしの場としての魅力も感じることができました。
コンビニがないことや、夜に営業している店が少ないことなど、不便に感じる点もあるかと思いますが、豊かな自然の中で自分のペースで生活を営むことができます。そして何より、宮島で暮らす人々が好きです。離島ということで閉鎖的なイメージをお持ちの方もいらっしゃるかと思いますが、よそから来た私にも優しく声をかけてくださって…。長期滞在をしていると寂しさを感じてしまうこともありますが、今回の旅ではそのようなことはなく、穏やかで楽しい日々を過ごすことができました。
季節ごとに違った情景を楽しめるのも、宮島の魅力です。私もまた別の機会に、宮島を訪れたいと思います。
南谷有美(なんや・ゆみ)
カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。