シェアハウスにゲストハウス、貸別荘と、今まで様々なところに長期滞在してきました。今回私が目をつけたのは、ホテル。最近、ホテル暮らしという言葉を耳にしたり、そういった生活を実際にされている方にお会いしたりする機会があり、「私もしてみたいな」と思うようになりました。
今回は「ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路」「ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条」のサービスアパートメント宿泊プランを利用して、ワーケーションをしてみました。
家賃と変わらない価格で滞在できる「サービスアパートメント宿泊プラン」とは
今回利用した「サービスアパートメント宿泊プラン」とは、全国に宿泊施設を展開しているロイヤルパークホテルズの一部ホテルで販売しているお得な滞在プラン。
このうち『ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条』はプランリリース後、数時間でSNSを中心に広まり、3日間で完売となってしまったという伝説のプランとなっています。
なぜそんなに人気なのか……大きな理由の一つはその安さです。15日と30日の2つの期間から選択することができ、お値段はそれぞれ4万8,000円、8万4,000円! 家賃の値段とほぼ変わらないという方も、いらっしゃるのではないでしょうか。本当に暮らすような感覚で、ホテルに滞在することができます。
部屋のタイプはスタンダードツインで、驚くべきことに2人までは同じ料金で宿泊することができます(15日間、1部屋を2人でシェアすると、2万4,000円で宿泊できますね)。誰かと一緒に活用しても良いサービスだと思いました。
さらに、3日に1回は清掃が入り、ジムや大浴場などの館内施設は無料。有料ですが、コインランドリーも備わっています。
どこかに穴があるのでは……と不安に思ってしまうくらい、充実したサービス内容となっています。百聞は一見に如かずということで、早速訪れてみることにしました。
ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路
今回訪れた京都では2つの施設でプランが利用できそうだったので、どちらも宿泊してみることにしました。最初に滞在したのは「ザ ロイヤルパークホテル 京都梅小路」です。
JR京都駅から一駅と、立地も抜群。徒歩圏内には、梅小路公園や京都鉄道博物館や京都水族館、東寺や西本願寺などの観光スポットも数多くあるので、観光の拠点としても最適な施設となっています。
高級感が漂う場所かと思いきや、どこかホッとするような空間となっていました(受付をしてくださったスタッフさんの対応も素敵でした!)。チェックインを済ませ、早速部屋に向かいました。
私が滞在したのは「スーペリアツイン」。部屋の窓からは京都タワーを臨むことができます。
共有スペースで仕事をすることは難しそうだったため、今回は自分の部屋を仕事場としました。フリードリンクが充実しているので休憩中も楽しめましたし、ホテルの部屋という静かな空間で集中して仕事に取り組むことができました。
またホテル1階には大浴場も。部屋の中にもバスルームがありましたが、大きなお風呂はやはり格別です。仕事や日々の疲れを、癒やすことができました。
長期滞在プランは基本的に素泊まりとなりますが、ホテル1階には「梅ごろも」というレストランがあり、こちらでは朝食やランチを楽しめます。
自然光がたっぷり入る開放的な空間でとる朝食は格別で、優雅な朝を過ごせます。
京都ならではの食事や、オーダーを受けてから作られるオムレツなど、レストランにもこだわりが感じられました。おいしい食事は、活力へと繋がります。幸せな気持ちで1日をスタートさせることができました。
ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条
次に滞在したのは、「ザ ロイヤルパーク キャンバス 京都二条」。先程のホテルから、電車で2駅のところにあります。
今年の6月6日に開業したばかりの新しい施設です。
先程のホテルが和テイストだったのに対し、こちらの施設はスタイリッシュで近未来的な感じがしました。
私が滞在したのは、スタンダードツイン。白を基調とした清潔感のある空間で、部屋からは二条駅が見えました。窓が広いので、開放感も抜群です。
部屋で仕事をすることもできますが、こちらのホテルにはラウンジも存在。各テーブルに電源があり、仕事場としても最適です。
伝統と革新、グローバルとローカル、未来と過去といった、京都の時間・空間の広がりをデザインとして表現されたのだそうです。メッセージ性を感じる、素敵な空間となっていました。
また、ラウンジにはドリンクコーナーがあり、こちらも無料で利用することができます。
仕事のしやすい環境が整えられており、ワーケーションにも最適な場所だと思いました。 施設内には他にも、予約制の宿泊者限定ジムや大浴場があり、いずれも無料で利用することができます。付近は飲食店も充実しているので、忙しい日々を過ごされている方にもぴったりの施設だと感じました。
また、もちろんこちらのホテル内でも朝食をとることができます。
食器やカトラリーも素敵で、朝から幸せな気分になりました。別途料金となりますが、たまにはこんな優雅な朝もいいかも…。素敵な時間を過ごすことができました。
ホテル暮らしって、実際どうなの?
今回利用したホテルはいずれも滞在しやすく、本当に自分の部屋かのように活用することができました。"お客さんのことを考えて作られているな"と感じたサービスが多く「ここ、もっとこうしてほしいな」という点も特に見つかりませんでした。
個人的に最も感動したのは、コインランドリーや大浴場の混雑状況が部屋のテレビで確認できること。無駄な時間が減り、時間を有効に活用できました。
両ホテルそれぞれに趣向が異なり、梅小路はファミリー層、二条は単身もしくはカップルで利用するのに適した施設だと感じました。ご自身のライフスタイルに合わせて利用してみてはいかがでしょうか。
私自身、ホテル暮らしなんて自分にはできないことだと思っていましたが、このようなサービスを活用すれば、気軽な気持ちで挑戦することができます。働き方や暮らし方がさらに多様化している現在、ホテルに暮らすという選択肢もアリだなと感じさせてくれる旅となりました。
南谷有美(なんや・ゆみ)
カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。