前回、福島県・飯坂温泉でのワーケーションに味をしめた私は、次なる温泉地へと向かいました。そこは、前々から私が行きたいと思っていた愛媛県の道後温泉です。

  • 異国情緒あふれる道後温泉駅

温泉街なのにホテル!? ワーケーションにぴったりな「道後hakuro」

今回、ワーケーションの拠点として選んだのは「道後hakuro」。2020年7月15日にオープンしたばかりの施設です。

  • 階ごとにテーマカラーがあり、カーテンの色が異なる

温泉地の宿泊施設というと古風な雰囲気の旅館をイメージされる方も多いと思いますが、こちらの施設は一味違います。私が今まで巡ってきた宿泊施設の中でも、群を抜いておしゃれなホテルだと感じました。

  • 館内のいたるところにアートが

  • まるで美術館に訪れたよう

今回宿泊した部屋は、スーペリアーツイン。ベッド2台とユニットバスが備わった部屋で、ゆったり過ごすことができました。

他には、コンパクトなツインルームのスタンダードツイン、ダブルベッドが備えられたスタンダードダブル、体の不自由な方でも快適に過ごせるように配慮して作られたユニバーサルツインなどがあります。

人数や用途に合わせて、選択することができます。温泉地で旅館に泊まるのはハードルが高い……という一人旅の方や、ビジネス利用の方にとっても使い勝手がよさそうですよね。

  • お部屋は広々

  • レコードプレーヤも置かれていました

  • 1階ではレコードの貸し出しも

アートを眺めながら道後温泉の湯を楽しむ

部屋で一息ついたところで、いざ温泉へ。大浴場は、6:00~9:30、15:00~25:00の時間で利用することができます。

  • 浴衣とアメニティを持って、レッツゴー

古くは日本書紀や万葉集などに描かれ、そのなめらかな泉質から美人の湯とも呼ばれている道後温泉。道後hakuroのお湯は、その道後温泉の湯から引かれています。

  • 道後hakuroの大浴場

肩までしっかりつかれる浴槽、男女それぞれに個性的な庭を設えた露天風呂、日本の伝統色を取り入れたアート左官の壁とそこに描かれた大壁画…。アートに触れながら、ゆったりとした時を過ごすことができました。

仕事がはかどるフリーラウンジ

温泉で一息ついたところで、いよいよ仕事の時間。

客室内で仕事をすることもできますが、1階ではフリーラウンジが開放されています。

  • 14:00~23:00の間に利用することができます

  • 機能が充実しているだけでなく、内装もおしゃれで気分が上がる……!

  • ソファー席もありました

電源も充実していて、仕事がしやすい環境でした。さらに、コーヒーやココアなどのフリードリンクも充実していました。

7:00~9:15は朝食会場としても使われており、色とりどりのサラダ&フルーツバー、香ばしい焼き立てパン、スープを味わうことができます。

  • 健康にも良さそうなメニュー。おいしかったです

温泉に、隠れた名所も! 道後温泉をさらに楽しむ

初めての道後温泉ということで、散策も楽しみました。

まずは、温泉。「道後温泉本館」「道後飛鳥乃湯泉」「道後温泉椿の湯」の3つの外湯施設がありました。いずれもホテルから徒歩3分圏内と、アクセスも抜群。その日の気分によって選択することができます。

  • 道後温泉のシンボル、道後温泉本館

  • 道後温泉の歴史や物語が楽しめる、道後飛鳥乃湯泉

  • 地元の方々にも愛されている、道後温泉 椿の湯

また、坊ちゃんカラクリ時計が目印の「放生園」や道後温泉を上空から見渡せる「空の散歩道」など、街では至る所で足湯を楽しむこともできました。

  • 放生園

  • 空の散歩道

足湯は、いずれも無料。気軽に温泉気分を味わえるので、おすすめですよ。

温泉以外にも道後温泉には隠れた名所がいくつかあります。そのうちの一つが、恋愛にご利益があると言われている、圓満寺です。

  • ひっそりと佇んでいます

ここでは、願いを込めて境内に結びつける「お結び玉」が人気とのこと。いろとりどりのお結び玉には、訪れた人たちの願いがたくさん結ばれていました。写真映えも抜群ですね。

  • 見ているだけでワクワクする、かわいいお結び玉

もう一つ、名所としてご紹介したいのは道後公園です。豊かな自然と道後の歴史を感じることができます。

  • 広々とした公園です

私が訪れた時は新緑がきれいでしたが、季節によって異なる風景が楽しめるのもこちらのスポットの魅力です。散歩をしたり、写真を撮ったり、犬と戯れたり……。訪れた人々はそれぞれの時間を過ごしていました。

道後温泉でワーケーションをしてみたら

初めての道後温泉でしたが、温泉と風情ある街並みに包まれて、ゆったりとした気持ちで楽しむことができました。

今回の拠点となった道後hakuroは、温泉地にあることが不思議なくらいモダンでおしゃれなホテルでした。Wi-Fiや電源プラグ、フリードリンクやアメニティなど、ワーケーションをするにあたって「あったらいいな」と思うものが備わっていたのも印象的でした。

  • ウェルカムスイーツが楽しめる日もありました

JR松山駅から市内電車で約25分と交通のアクセスがよく、少ない移動で楽しめるので、初めてワーケーションをされる方にもおすすめです。週末にふらっと、1週間ゆったりと、様々な楽しみ方ができる場所となっています。自分なりの楽しみ方を、是非見つけてみてください。

南谷有美(なんや・ゆみ)

カメラマン/ライター
2018年4月に認可外保育園の園長を退いてから、各地を巡る旅人に。リモートで仕事をしながら、好きな場所で好きなことをして生活しています。