小さかった子どもが、気づいたら高校生に……! 子育てって本当にあっという間。大学生と高校生の2人を育てる、イラストレーター・よしだゆうこさんによる育児エッセイ漫画です。
この連載の第1回は「インドア家族」でした。
文字通り家族全員インドアで、スポーツしない、運動しない、キャンプ行かない、おうち大好きメンバーです。中でも長男は筋金入りで、せっかくの長身をスポーツにまったく活かしておりません。本ばかり読んでひたすら記憶した結果、テストに出ない豊富な知識を持つデータベース(オタクとも言う)のような青年になりました。
しかしここに至るまでは紆余曲折ありまして……。
今回から数回、20年間ブレない長男と母のあれこれを描いていこうと思います。
長男は運動、スポーツ全般が苦手です。正直、3歳の時点で「運動系ではないな」ということには気づいてました。走るのが遅く、鉄棒も苦手。なまじ背が高いばかりに自分の身体を制御できていないように見えます。(悲しいかな私も同じです)
公園でも、遊具遊びは好きでしたがそれよりも砂遊びや虫の観察の方に興味がありました。
文字はかなり早く覚えたので家では本&大量の漫画を読んでいます。好奇心旺盛で、何にでも興味を持ち、覚えるのも早い。
このように、得意と不得意が大変わかりやすい子どもでした。
まだ"男の子は外で元気いっぱい遊んでスポーツしよう"という空気を感じていた時代。
ですが、子どもの人生はあっという間に過ぎていきます。明らかに苦手なことがあるのに、そこに注力している時間はあるのだろうか? という方針のもと、我が家はインドアを突っ走ることになりました。(つづく)