就活における面接のマナーや立ち居振る舞いについて時系列でお伝えしているこのシリーズも、いよいよ面接会場での質疑応答の場面に突入しました。
前回はお伝えした、面接での基本的な答え方を踏まえ、さらに内定獲得へと邁進してまいりましょう。
キーパーソンは誰?
面接会場に入室したらすぐに、複数の面接官の中でキーパーソンを見分けることが大切です……と言われても、部署や役職が不明な状況では明確にはわからないもの。
先ずは、中央に座られている方や、最も年齢が高そう、貫禄のある方、で目星をつけておきましょう。
質疑応答が始まるまでの挨拶ではもちろんですが、質問に答える際も、キーパーソン中心で目線を送ることがポイントです。
もちろん、質問された面接官へのアイコンタクトも忘れてはいけません。
「○○についてお話しください」と言われたら、第一声の「はい、△△です」は質問者をしっかり見て。その後につづく「と申しますのは……」からはキーパーソンと質問者を交互に見ながら。
そして、そのおふたり以外の面接官にも時々目線を送りつつ答えられると……誠実さが印象づけられ好感度もグンと上がるでしょう。
これは、人とアイコンタクトを取るのが苦手な方や、あがり症、緊張しがちな方、また、自信のない面接シーンでは難しいスキルになるかもしれません。
しかし、この誠実なアイコンタクトは、あなたが社会に出られた後も非常に重要なコミュニケーション能力の要素となります。
さらに今後、海外取引きが想定される人には、必ず身につけておきたいマナーでもあります。日ごろからしっかりと相手の目を見て答える練習や、同時にその周りにいる方たちにも目線を配る、というトレーニングをなさっておくとよいでしょう。
声の通りとボリューム
面接官からの質問に、「これはうまく答えられた!」と内心ガッツポーズをとっていたとしても……実はその内容が面接官に対し正確に伝わっていなかったとしたら? そんな残念なことはありませんよね。
普段から声が通りにくい人やボリュームが小さい人、籠もってしまう人、滑舌が良くない人などは、心して面接に臨まないと、それまで完璧に準備していた回答はもちろん、あなたの想い、考え、熱意が伝わらない事態となってしまいます。
特に、最終面接に進むにつれ、先に述べたキーパーソンの方の役職も部長、役員、代表… …と上がっていくことになり、企業によってはご年齢の高い方である可能性もあります。
その場合、20代、30代の担当の方より当然ハッキリと明確に通る発声で、多少ボリュームアップして答えるほうが得策でしょう。