これまでNG敬語や勘違い敬語については幾度もお伝えしてまいりました。人事の方との会話や、面接という緊張するシチュエーションでは、思いの外、普段使いの言葉を咄嗟に発してしまう恐れがあります!
そのひと言で面接官からの評価を下げないために、今回はさらに注意していただきたい言葉についてお話しいたしますので、今すぐ確認しておきましょう。
使い過ぎていませんか?「すみません」
日常生活の中で本当に頻繁に使われる「すみません」という言葉。多くの方は「ありがとうございます」を伝えたいときにも「申し訳ありません」の意味でも使っていることと思います。
また、お店の担当者やスタッフの方を呼ぶ際にも「すみませ~ん」とお声掛けなさっているのではないでしょうか?
では、就活シーンでこの「すみません」を使うと……
椅子を勧められたときに「あ、すみません」
時間に遅れたときに「すみませんでした」
質問に答えられないときに「すみません、ちょっとわかりません……」
資料を手渡されたときに「すみません、いただきます」
帰り際お見送りいただいたときに「すみません、本日はありがとうございました」
このように、便利で簡単な言葉ではありますが、実はビジネスのシーンではふさわしいとは言えません。特に就活というフォーマルに近い場面ではできるだけ避けたいものです。
ただし、いざ人事の担当者を前にすると、緊張のあまり普段使いの言葉が出てしまうものです。
ぜひ正確にあなたの意図が伝わる「ありがとうございます」「ありがとうございました」「申し訳ございません」「失礼いたしました」を普段から使うようにしておきましょう。
「すごく」に代わる言葉とは?
そして、もうひとつご注意いただきたいのが「すごく」という表現です。こちらも日常で多々発している言葉かと思います。しかし、就活の場面では……
「〇〇社長のお言葉にすごく感銘を受けまして……」
「前職の上司にすごくお褒めいただき……」
「〇〇のスキルにつきましてはすごく自信を持っております」
いかがでしょう? 少々稚拙な表現に聞こえてしまうかもしれませんね。では、どう言いかえたらよいでしょうか?
こちらは、「非常に」「大変」「とても」などになります。
「〇〇社長のお言葉に非常に感銘を受けまして……」
「前職の上司に大変お褒めいただき……」
「〇〇のスキルにつきましてはとても自信を持っております」
ずいぶんとニュアンスが変わることがお分かりいただけると思います。
「すみません」と「すごく」、どちらも普段使いから改めるよう意識なさってくださいね。