※2019年3月27日内容更新
今回は、Excelのセル内で文字列を改行する方法について確認していきます。[Alt]+[Enter] のショートカットキー、セルの書式設定、CHAR関数など、さまざまな方法を利用できます。
本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの使い方を解説していきます。記事の制作には、執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016を使用しています
[Alt]+[Enter] キーでセル内改行
もっとも簡単なテクニックが、ショートカットキーを使ってセル内のテキスト(文字列)を改行する方法です。Wordなどの文書作成ソフトとは異なり、Excelではただ [Enter] キーを押しても改行されず、下のセルに選択が移ってしまいます。セル内で改行させるには、[Alt] キーを押しながら [Enter] キーを押すというショートカットを利用します。
セル幅に合わせて文字列を折り返し
列幅を変えずにセルのテキスト全体を表示させたい場合は、[Alt]+[Enter] キーで改行する以外の方法も使えます。まずはセルの幅に合わせてテキストを折り返す方法を確認します。
「セルの書式設定」で文字列を縮小表示
改行方法ではありませんが、[ホーム] タブの「書式」アイコンから「セルの書式設定」をクリックすると、「セルの書式設定」画面が表示されます。[配置] タブにある「縮小して全体を表示する」を選ぶと、セルの幅に収まるようにテキストのサイズが縮小されます。
この方法ならば折り返しなしでセル内にテキストを配置できます。ただし、文字数が多いと大幅に縮小されてしまい、逆に見づらい表になるので注意しましょう。
CHAR関数で改行しつつ、2つの文字列を結合する
最後に、CHAR(キャラクター)関数を使って、2つのセルの文字列を改行して並べる方法を確認します。複数の文字列を、改行を入れながら1つのセルに結合したい場合は、このやり方が効率的でしょう。CHAR関数は文字コードを指定する関数です。「CHAR(10)」で改行コードを指定できます。
- 数式の基本形は、「=セル番地&CHAR(10)&もう1つのセル番地」
- たとえば、「=B3&CHAR(10)&B5」と入力すると、B3セルの文字列と改行を挟んでB5セルの文字列を結合します