本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していきます。今回は、Wordで文書作成作業をしている際に、頻繁に使用する会社名や人名などの固有名詞を辞書に登録する方法を確認します。入力効率が向上するので覚えておいて損はないでしょう。

本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています

「校閲」タブのリボンからユーザー辞書を呼び出す

Wordを使ってビジネス文書を作成していると、自社の名前や取引先の会社名、担当者名などを何度も入力することがあるはずです。入力が面倒な長い会社名だったりすると、文書作成にかかる時間が長くなってしまい効率的とはいえません。そんなときは、よく使う単語をWindowsの日本語入力ソフト(標準はMicrosoft IME)のユーザー辞書に登録しましょう。Wordの「校閲」タブから登録画面を呼び出せます。

  • まずはユーザー辞書に登録したい単語をドラッグして選択し、「校閲」タブをクリックしてリボンを切り替えます

  • 「校閲」タブのリボンにある「言語」欄の「日本語入力辞書への単語登録」アイコンをクリックします

  • Microsoft IMEの「単語の登録」画面が表示されます。「単語」欄にはWordで選択した単語が入力されているので、「よみ」欄に読み方を入力し、「品詞」欄で品詞を選択して「登録」ボタンをクリック。登録されたら「閉じる」ボタンをクリックして画面を閉じましょう

  • 単語を登録できたら、Wordの編集画面を開いて、登録した「よみ」を入力して[Space]キーを押し、変換候補を表示させてみましょう

  • 変換候補に登録した単語が表示されました

  • 登録した単語の確認や編集を行うには、「単語の登録」画面で「ユーザー辞書ツール」ボタンをクリックし「Microsoft IME ユーザー辞書ツール」を表示させます

  • ちなみに「日本語入力辞書への単語登録」アイコンで表示される単語登録画面は、Windowsで設定している日本語入力ソフトによって変わります。たとえば「ATOK」を日本語入力ソフトに設定してある場合は、「ATOK単語登録」画面が表示されます