本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していく。今回は、ExcelのSUM関数を用いて、複数のシートに書かれた数値の合計を求める手順を確認する。支店ごと、店舗ごとにシートを作成しているような場合に、簡単に合計値を算出することができて便利だ。

本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています

複数シートの同じ位置にある数値を合計する

たとえば複数の会場における毎月の来場者数を、会場ごとにシートを分けて管理しているとする。すべての会場の合計来場者数を算出したシートを作成したいと思った場合、アナログ的に各会場の来場者数をいちいち足していくのは非効率的な作業だ。Excelの関数を使えば、各シートの同じアドレス(セル)に入力された数値の合計を簡単に求めることができる。同じ構成のシートでないと使えないが、簡単に合計値を計算できるので便利。少々面倒な手順が必要となるが、覚えておくと役に立つはずだ。

今回は、竹橋会場、品川会場、新宿会場における毎月の来場者数をシートごとに管理しているというケースで、「合計来場者数」のシートに各会場の来場者数の合計値を入力する方法を解説する

まずは、合計値を入力したい「合計来場者数」シートのセル(ここではをB2)を選択して「=SUM(」と入力する

続いて合計したい数値が入力されている左端のシート(ここでは「竹橋会場」)をクリックして選択

「Shift」キーを押しながら合計したい数値が入力されている右端のシート(ここでは「新宿会場」)をクリック。これで上部の数式バーに「=SUM(竹橋会場:新宿会場!」と入力され、竹橋会場、品川会場、新宿会場のシートが選択された状態となる

ここで合計値を求めたいセル(ここではB2)をクリック。数式バーに書かれた数式が「=SUM(竹橋会場:新宿会場!B2」となる

数式バーをクリックして選択し、数式の最後に「)」を入力して数式「=SUM(竹橋会場:新宿会場!B2)」を完成させ、「Enter」キーを押して確定する

「Enter」キーを押すと「合計来場者数」シートに表示が切り替わり、B2セルに竹橋会場、品川会場、新宿会場シートのB2セルに書かれた数値を合計した値が入力される

セル右下のフィルハンドルをドラッグすると他のセルに数式をコピーできる