本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していく。第33回は、Excelの関数入門第2弾として「SUM」関数を使ってセルに入力した数値の累計していく方法を確認する。月々の売上の累計金額を算出したり、ウォーキングの歩数を記録した表で累計を確認したりと、さまざまな表で活用できるので覚えておきたい。
本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています |
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「SUM」関数を使ってみる
たとえば、毎日ウォーキングした歩数を表に入力していて、その累計歩数を表示させたい場合、値の加算を行う「SUM」関数を利用する。累計を表示させたいセルをクリックして選択したら、まずは「=SUM(」と入力し、累計を出したい一番上のセルをクリックして選択すると、数式にセルのアドレス(列番号と行番号)が入力される。続けて「:」を入力すると自動的に先ほどと同じセルのアドレスが入力されるので、その後ろに「)」を入力して数式を完成させる。今回の画面の例では「=SUM(C3:C3)」という数式になる。
ただし、この数式のままでは参照先が相対参照(本連載28回で解説)となっているため、下のセルに数式をコピーしても累計にはならない。そこで、「=SUM(C3:C3)」の最初の「C3」部分をドラッグして選択し、絶対参照に変える必要がある。連載28回では手入力で変更したが、アドレス部分を選択した状態で「F4」キーを押すことで相対参照から絶対参照へ記述を変更することが可能だ。
数式を入力したセルをクリックして選択し、右下のフィルハンドルをクリックして下にドラッグして下のセルに数式をコピーすると累計の値が表示される。ビジネス用途をはじめ、累計を出したい表は多岐にわたるので覚えておいて損はないはずだ。