本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していく。第31回は、Wordの「囲い文字」機能を使って、特定の文字を目立たせる方法を確認する。簡単な操作で効果的に文字を装飾できるので覚えておきたい基本技といえる。

本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています

「印」や「注」「済」などを簡単に目立たせる

ビジネス文書、プライベート文書を問わず、文書内の特定の文字を目立たせたいと思うことは少なくないだろう。たとえば署名、捺印を求める文書内で「印」を○で囲って捺印位置を指定したり、冒頭に付けた「注」の文字を目立たせて注意事項のテキストであることをわかりやすくしたりと、いろいろなケースが考えられる。

このような場合は、Wordの「囲い文字」機能を使ってみよう。文字を丸や四角などで囲って目立たせるための機能で使い方は簡単。ここでは「印」の文字を丸で囲う手順を紹介していく。

囲い文字を入力したい場所にカーソルを移動し、「ホーム」タブのリボンの「フォント」欄にある「囲い文字」アイコンをクリック

「囲い文字」画面が表示されるので「スタイル」欄で「文字のサイズを合わせる」、「文字」欄で「印」、「囲み」欄で「○」を選択して「OK」をクリック

カーソル位置に「印」を丸で囲った文字が入力された

ちなみに、「囲い文字」画面の「スタイル」欄で「外枠のサイズを合わせる」を選ぶと、文字のフォントサイズに合わせて外枠のサイズが設定されるため、囲いの中の文字サイズが小さくなる。「文字のサイズを合わせる」では文字のサイズはそのままに外枠が追加されるので、囲い文字のサイズは大きくなる。文書のレイアウトに合わせて設定しよう。

「囲い文字」画面の「スタイル」欄で「外枠のサイズを合わせるを選択する

左の囲い文字は「文字のサイズを合わせる」にしたもので、右が「外枠のサイズを合わせる」にしたもの。全体的なレイアウトに合わせて使い分けよう

また、「囲い文字」機能は丸以外にも四角、三角、ひし形の外枠を使うことが可能。「囲い文字」画面の「文字」欄から「注」や「禁」「適」などを選べるほか、好きな文字を入力することもできる。応用範囲は広いのでいろいろと試してみることをオススメする。

「囲い文字」画面の「文字」欄、「囲み」欄から文字や外枠を選択する

いろいろな囲い文字を作成することが可能だ