本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの基本操作や各種機能の使い方を解説していく。第25回目は、Excelのシートに挿入した写真から背景部分を削除する方法を確認する。簡単な操作で写真の切り抜きが行えるので覚えておいて損はないはずだ。
本連載は、記事執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016をもとに制作しています |
---|
写真の切り抜きを行い背景部分を取り除く方法
Excelのシートに写真を挿入したときに、背景をカットして使いたい被写体のみを切り抜きたいケースは意外と多いのではないだろうか。写真編集ソフトで加工した写真を挿入するというやり方でもいいが、Excelには背景の削除機能が備わっている。まずは写真(画像)ファイルを挿入して、背景の削除作業を開始しよう。
「図ツール」の「書式」タブにある「背景の削除」アイコンをクリックすると、写真の内容に合わせて自動的に背景部分が選択される(紫色になる)。この状態では「図ツール」の「背景の削除」タブが選択されているので、リボンから「保持する領域としてマーク」をクリック。マウスをドラッグして切り抜きたい被写体部分で背景(紫)になってしまっている部分を囲んで保持する領域(被写体)に設定する。逆に、切り抜きたい背景部分で保持する領域になってしまっている箇所は、「削除する領域としてマーク」アイコンをクリックしてマウスドラッグで囲んで背景に設定する。
保持したい領域(被写体)と削除したい領域(背景)を選択し終わったら、「背景の削除」タブのリボンにある「変更を保持」アイコンをクリックする。これで背景部分が削除され、被写体が切り抜かれた状態でシートに表示される。挿入場所の移動やサイズの変更、スタイルの設定などは通常の写真ファイルと同様に行える。この切り抜きテクニックを活用すれば、より見栄えのよい資料に仕上げられるはずだ。