今回は、Excelで写真やイラストなどの画像データを貼り付けるさまざまな方法を紹介します。PC内に保存してある画像ファイルをはじめ、インターネット上の画像、PCのキャプチャ画像などを簡単に挿入する手順を確認していきます。

Excelで作成した表を効果的に見せたい場合、写真やイラストなどの画像(図)ファイルをシートに貼り付ける方法がオススメです。今回は、PC内に保存した画像ファイルをはじめ、インターネット上の画像ファイルやアイコン、PCで表示しているウィンドウのキャプチャ画像などを簡単に挿入する手順を確認していきます。

本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの使い方を解説していきます。記事の制作には、執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016を使用しています

PCに保存している画像ファイルを貼り付ける

まずは、PCのストレージに保存している写真やイラスト、ロゴなどの画像データをExcelのシートに挿入する方法を確認しましょう。[挿入] タブのリボンから作業を始めます。

  • [挿入] タブを選択してリボンを切り替え、「図」アイコンをクリック。表示されるメニューアイコンから「画像」をクリックします

  • 「図の挿入」画面が表示されるので、挿入したい画像が保存されている場所を表示して画像ファイルを選択。画面右下にある [挿入] ボタンをクリックします

  • Excelのシート上に選択した画像が貼り付けられました

  • 挿入した画像はドラッグ&ドロップで移動できるほか、外周に表示される[○]部分をドラッグすることでサイズも調整できます

インターネット(オンライン)上の画像を貼り付ける

作成する表に合わせてイメージ写真を挿入したいが、画像ファイルを手元に用意していない。そんな場合は、インターネットから利用しても問題がない画像を見つけ出して貼り付けましょう。[挿入] タブの「図」アイコンから「オンライン画像」をクリックすれば、さまざまなカテゴリから使えそうな画像を探せます。第三者の利用を許可している「Creative Commons」の画像を利用すれば著作権的にも安心ですが、利用目的や使い方によっては問題が生じるケースもあるので気を付けてください。

  • [挿入] タブを選択して「図」アイコンをクリック。表示されるメニューアイコンから「オンライン画像」をクリックします

  • 「オンライン画像」画面が表示されます。挿入したい画像がありそうなカテゴリのサムネイルをクリックしましょう。上部の入力欄にキーワードを入力して検索することも可能です

  • オンライン画像が一覧表示されました。上部の「Creative Commonsのみ」にチェックを入れると、第三者が利用可能な画像(ただし著作権は放棄されていません)に絞り込まれます。挿入したい画像をクリックして選択し、[挿入] ボタンをクリックしましょう

  • 選択したオンライン画像がダウンロードされ、Excleのシートに貼り付けられました。PC内の画像ファイルと同様、外周に表示される[○]部分をドラッグすることでサイズ調整が行えます

アイコンを使って表の内容を強調する

大きなイメージ画像は必要ないが、表をわかりやすくするワンポイントの図を入れたいという場合は、アイコンを挿入してみましょう。[挿入]タブの「図」アイコンから「アイコン」を選択すると、ビジネスからプライベートまでに活用できる多種多様なアイコンを確認できます。挿入したアイコンは色を変えたりサイズを調整したりとカスタマイズ可能で、表の内容を強調するアイテムとして利用できます。

  • [挿入]タブを選択して「図」アイコンをクリック。表示されるメニューアイコンから「アイコン」をクリックします

  • 「アイコンの挿入」画面が表示されます。画面左の一覧からカテゴリを選択し、画面右に表示されるアイコンから挿入したいものをクリックしてチェックを入れます(複数選択も可能)。選択し終わったら[挿入]ボタンをクリックします

  • 選択したアイコンがExcelのシートに貼り付けられました。ドラッグ&ドロップで位置を調整したり、[○]部分をドラッグしてサイズ調整したりできます

  • アイコンを選択するとリボンの表示が変わります。「グラフィックの塗りつぶし」アイコン右の[▼]アイコンをクリックして色を指定すると、アイコンの色を変更することも可能です

ウィンドウをキャプチャして貼り付ける

Webブラウザで表示しているページを画像として貼り付けたいというケースも少なくありません。Excelはスクリーンショットの挿入機能が搭載されており、スクリーンキャプチャからシートへの貼り付けまでを一連の操作として実行できます。いちいちブラウザ画面をキャプチャしてPCに保存してから挿入する方法より簡単なので覚えておくと便利です。

  • [挿入]タブを選択して「図」アイコンをクリック。表示されるメニューアイコンから「スクリーンショット」をクリックすると、Windows上で表示中のウィンドウがサムネイル表示されます。シートに貼り付けたいサムネイル(ここではWebブラウザのウィンドウ)をクリックしましょう

  • 選択したWebブラウザのウィンドウがキャプチャされ、画像としてExcelのシートに貼り付けられます。他の画像挿入と同様、位置調整やサイズ変更が可能です

画面の一部領域のみをキャプチャして貼り付ける

Excelを使ってPCの操作マニュアルを作成したりする場合は、Windowsのデスクトップ画面の一部の領域だけをキャプチャしてシートに貼り付けられると便利です。Excelの「スクリーンショット」画面には「画面の領域」というメニューが用意されており、これを選択するとデスクトップ画面の好きな部分を範囲選択して切り抜き、シートに貼り付けられます。表示したWebページの一部分のみを使いたいというケースで役立つ機能なので、こちらも覚えてきましょう。

  • [挿入]タブを選択して「図」→「スクリーンショット」をクリックし、ウィンドウサムネイルの下にある「画面の領域」をクリックします

  • デスクトップ全体が選択状態(半透明の白で塗りつぶし)になるので、シートに貼り付けたい部分をドラッグして選択します

  • 選択した部分のみがキャプチャされ、画像としてExcelのシートに貼り付けられました。この機能を活用すれば、アプリの操作マニュアルなどの作成も効率的に行えるようになるでしょう