Excelで作成した表を見やすくするにはグラフに変換するのが効果的ですが、単位が異なる複数の項目(データ系列)がある場合は、わかりづらいグラフになってしまうことがあります。今回は、表を縦棒・折れ線の2軸でグラフ化してわかりやすく見せる方法を確認します。
本連載では、「よく使うけど忘れやすいMicrosoft Officeの操作」をキーワードに、Officeアプリケーションの使い方を解説していきます。記事の制作には、執筆時点で最新の状態にアップデートしたMicrosoft Office 2016を使用しています
グラフの縦軸を2軸にして見づらさを解消
複数の項目(データ系列)から構成される表からグラフを作成した場合、データ系列ごとの数値に差があり過ぎて、片方の項目のグラフがほとんど差が見えないグラフになってしまうケースも少なくありません。今回の例では、毎日の消費カロリーと安静時心拍数というヘルスケアデータをまとめた表をグラフに変換していますが、消費カロリーと安静時心拍数は数値の単位が異なるデータ系列のため、作成したグラフでは、数値の小さい安静心拍数の縦棒グラフが短すぎて判別できなくなっています(消費カロリーの数値で縦軸が構成されているため)。そこで、まずは縦軸を2軸にして、消費カロリーと安静時心拍数を別々の軸として表示させてみます。
片方のデータ系列を折れ線グラフに変更する
これで、グラフの左右に消費カロリーと安静時心拍数の軸(目盛)が表示されて2軸化できました。ところが今度は2つの系列の棒グラフが重なって見づらくなっています。そこで、片方のデータ系列のグラフの種類を折れ線グラフに変更してみます。グラフの縦棒部分を右クリックし、「系列グラフの種類の変更」を選択して設定を行います。
グラフを装飾してさらに見やすく
これで見やすい2軸のグラフが作成できました。ここからは好みになりますが、グラフのスタイルや色を変更して、よりビジュアル性の高いグラフに仕上げてみましょう。グラフ部分を選択状態にすると画面上部に「デザイン」タブが表示されるので、こちらを選択して設定を行います。