ASUSTeK「M2A-VM HDMI」

本体にDVIとRGB、アドオンカードでHDMIとHDTVにも対応する「M2A-VM HDMI」

主な仕様
メーカー ASUSTeK
製品名 M2A-VM HDMI
フォームファクタ マイクロATX
対応ソケット Socket AM2
対応CPU Athlon 64 FX-6x、Athlon 64 X2、Athlon 64、Sempron
対応FSB 800/667/533MHz
チップセット AMD 690G+ATI SB600
対応メモリ PC2-6400/5300/4200×4スロット(最大8GB)
統合グラフィック ATI Radeon Xpress 1250
ディスプレイ出力 DVI-I、D-Sub15ピン(HDMI、Sビデオはアドオン)
拡張スロット PCI Express x16×1、PCI Express x1×1、PCI×2
ストレージ SATA×4、PATA×1
RAID機能 チップセットSATA(RAID 0/1/0+1)
ネットワーク 1000Mbps×1(Realtek RTL81113B)
オーディオ 6ch HDオーディオ(Realtek ALC883)
インタフェース USB2.0×10、IEEE1394a×2
付属品 HDMI/TV出力アドオンカード

ASUSTeKのマイクロATXマザーボード「M2A-VM HDMI」。チップセットにAMD 690Gを搭載し、豊富に備えたディスプレイ出力端子が最大の特徴だ。ボード本体のI/OパネルにはDVIとD-Sub15ピンを搭載。加えて、アドオンカードの形でHDMIとHDTV出力に対応する。HDMI端子を装備するAMD 690Gマザーボードは多いが、アドオンカードによる提供は珍しい。

I/OパネルにはDVI/RGB出力を搭載、そのほかはIEEE1394a、GbEなど

ノースブリッジはAMD 690G

サウスブリッジはSB600

アドオンカードはPCI Express x16スロットに挿して利用する。PCI Express x16スロットを消費してしまう点と、ロープロファイルに対応していない点は、省スペースPC向けのマイクロATXフォームファクタという見方からするとやや惜しい。なお、カードからは音声入力ケーブルが伸びており、これをマザーボード側端子に接続することで、音声をHDMI経由で出力可能だ。

PCI Express x16スロットに挿して利用するアドオンカードによって、HDMIとHDTV出力を可能としている

配線自体はPCI Express x1程度しか利用していないようだが…

拡張スロットはPCI Express x16、PCI×2、PCI Express x1。まだまだ主流のPCI TVキャプチャカードを2枚搭載すればW録画パソコンも自作できる。そのほか、メモリスロットは4本。SATAは4ポート、PATAは1チャネルと、チップセット仕様に沿った数だ。オンボード機能は、ギガビットイーサネット、6chオーディオ、IEEE1394a。

オンボード・ギガビットイーサネットチップはRealtek RTL81113B

6chオーディオチップRealtek ALC883

IEEE1394aチップはVIA VT6308P

段階的アップグレードに適したM2A-VM HDMI

パッケージにはHDMIロゴ

ちょっと変わった構成のM2A-VM HDMIだが、要するに、HDMI端子やHDTV出力など主に"テレビ"との接続端子はアドオンで、DVIやRGBという主に"PC"との接続端子は本体端子で用意していることになる。普通のPC用途に使うのであれば、M2A-VM HDMIのような構成の方がシンプルで便利、という見方もできる。将来テレビ出力の必要がでてきたとしても、アドオンを挿せばそのまま利用できるわけだ。なお、ディスプレイ出力は同時2面まで出力可能。様々な利用シーン、幅広いニーズに柔軟に対応できるマザーボードといえるだろう。